2015年度工学院大学 第2部建築学科
電算機利用法II(Computer Aided Design II)[4669]
2単位 坂上 みつ子 非常勤講師 村上 正浩 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 個々のアプリケーションの操作法ではなく、普遍的なCADの仕組みを理解することにより、将来にわたってCADを建築設計に積極的に活用できる素養を身につける
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし
- <具体的な到達目標>
- 3次元も含めたCADの機能、特徴、建築での効率的な利用法の概要が理解できる
- <授業計画及び準備学習>
- 1.2D作図演習1
3Dモデリング(家具)のための断面図作成 ポリラインで複雑な形状を描く 2.3Dモデリング演習 回転体、スィープ図形を用いたモデリングの作成 3.〜4.オリジナルモデル作成 演習課題のアレンジまたは自由課題として室内に配置する家具を設計し、モデリングする 5.データの活用演習 データを他のデータから読み込めるように保存し、電算機利用法1で作成したデータなどから読み込む 縮尺や座標系の統一 6.マテリアル設定演習 部屋および家具にマテリアルを設定する 7.〜8.マテリアル編集演習 9.光源設定演習 点光源、スポットライト光源各1以上作成し、陰のあるレンダリングを作成する 10.レンダリング演習 結果を確認しながら、光源やビューを調整して、画像を作成する 11.〜15.オリジナル作品(レンダリング画像)作成
※毎回の演習課題は10分程度の操作なので、授業中はまず説明を聞いてから操作を行い、授業後は各自で操作の復習をし、理解出来ていない部分を次回の授業の始めに質問をして、毎回の操作の理解を確実にすることが望ましい。時間数が限られているので、やむを得ず欠席をした場合は、配布プリントを参照して、休んだ授業の内容をある程度予習してから次の授業に臨むのが望ましい。 ※オリジナル作品は演習課題のアレンジ程度で構わないが、具体的な制作希望があれば、授業計画の内容を超えた操作内容であっても相談に応じる。但し、スケッチなど形やサイズといったイメージを具体的に伝えられるものを準備する事が望ましい。
- <成績評価方法>
- 回転体、スィープ図形を基本としたオリジナル家具を作成し、電算機利用法1の課題もしくは同程度の部屋に配置し、各図形にマテリアルを設定し、光源を配置することにより、影や映りこみのあるリアルなレンダリングを作成し、JPEG画像データを提出する
課題のチェックポイント
基準項目 1.作りたい形状を数値でイメージ出来ればモデリングは容易になるので、断面図や作成手順を計画することができたか。 2.断面図はXY平面で描いているので、モデリング終了後、高さ方向がY(+)になるように回転してから保存されているか。 3.マテリアルの透過や反射特性が作品に生かされているか。 4.光源がオブジェクトの後にあると、オブジェクトは見えません。光の進み方を考えて、光源が配置されているか。 5.部屋はあくまで背景で、家具を見せる様な自然なビューでレンダリングされているか。
加点項目 □完成予想図としての表現力の高さ
※アプリケーションの種類は問わず、仕事等でCADをある程度以上操作できる場合は、レポートと過去の作品提出で、出席と課題提出を免除する
- <教科書>
- プリント配布
- <参考書>
- Autocadの操作手引書(2014版が望ましい)
旧バージョンのマニュアルはプリントとして配布
- <オフィスアワー>
- 連絡先:
E-mail kao-kou-kun@s9.dion.ne.jp
- <学生へのメッセージ>
- 授業時間数が限られているので、操作の習熟ではなく、3DCADの機能と特徴を理解して建築設計に積極的に活用してもらうことを目指していますので、設計の内容ではなく、3DCADの機能と特徴の理解度に評価のポイントを置いています。ただ、透視図による自然な表示など、建築設計の基本的な部分はチェックします。
他学科の学生が受講する場合は、制作テーマは希望を考慮します。
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