2015年度工学院大学 第2部建築学科
ベーシックデザイン(Basic Design)[4666]
2単位 村山 隆司 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 建築を学ぶためには、技術を習得することは必須であるが、建築と人間、環境、社会、芸術との関係を広く学ばなければならない。この授業では建築を学ぶ基本姿勢を知り、「建築デザイン」の意義と目的を理解する。
造形上の「基礎理論の習得」と「演習」を通じて、建築美に対しての感性を養い、建築の基礎となる建築設計表現に必要な「デザイン能力」と「プレゼンテーション技法」を学ぶ
- <受講にあたっての前提条件>
- 製図用具一式・色鉛筆・2Bor3B鉛筆・トーナルカラーペーパーB5 93色・クロッキー帳A4の入手
- <具体的な到達目標>
- 1)建築設計の実務と造形演習の基本的な考え方を理解する。
2)建築目的や空間を基礎的表現やデザインボキャブラリーから理解する。 3)平面構成、立体構成の演習を通じて、デザインの構成要素を理解する。 4)形、色、見え方による造形心理と効果を理解する。 5)平面上での立体表現技法を通じて建築を描けるようにする。
- <授業計画及び準備学習>
- 講義と演習を組み合わせ、実際に手を動かすことにより、造形の大切さ難しさを肌で感じる授業計画とする。
1.建築概論 建築計画の基礎・建築設計の実務・造形演習の意味・図法の基礎・表現の色々 準備学習:製図用具一式・色鉛筆・2Bor3B鉛筆・トーナルカラーペーパーB5 93色・クロッキー帳の入手。 2.身近なものと建築のかかわり スケッチから始まる造形への第一歩を学習・形を捉えよう・正投影、透視図 準備学習:クロッキー帳の活用、 3.デザインの構成要素(1) 図法、図学・図法の復習・陰影の構成 準備学習:製図用具一式、クロッキー帳の活用 4.デザインの構成要素(2) 点・線による構成の学習 準備学習:製図用具一式、クロッキー帳の活用 5.デザインの構成要素(3) 面による構成の学習・平面による美しい構成とは何か 準備学習:製図用具一式、色鉛筆・2Bor3B鉛筆、クロッキー帳の活用 6.デザインの構成要素(4) 面による構成の学習・直線・三角形・正方形による平面の分割 準備学習:製図用具一式、色鉛筆・2Bor3B鉛筆・クロッキー帳の活用 7.デザインの構成要素(5) 単純な図形による構成の学習・比率と比例 準備学習:製図用具一式、色鉛筆・2Bor3B鉛筆・クロッキー帳の活用 8.造形心理と意味および色彩表現の効果(1) 様々な芸術や色彩表現の持つ意味の学習 準備学習:製図用具一式、色鉛筆・2Bor3B鉛筆・トーナルカラーペーパーB5 93色、クロッキー帳の活用 9.立体表現(1) 立体感の表現の学習・立体的に見える仕組みとは何か 準備学習:製図用具一式、色鉛筆・2Bor3B鉛筆・トーナルカラーペーパーB5 93色、クロッキー帳の活用 10.立体表現(2) 立体による美しい構成の学習・フォルムの形成とは何か 準備学習:製図用具一式、色鉛筆・2Bor3B鉛筆・トーナルカラーペーパーB5 93色、クロッキー帳の活用 11.立体表現(3) 平面の三次元表現の学習・透視図、アクソメトリック図法について 準備学習:製図用具一式、クロッキー帳の活用 12.立体表現(4) 立体構成と形・紙による立体の形成・エスキース1 準備学習:製図用具一式、クロッキー帳の活用 13.立体表現(5) 立体構成と形・紙による立体の形成・エスキース2 準備学習:製図用具一式、クロッキー帳の活用 14.立体表現(5) 立体構成と形・紙による立体の形成・制作 準備学習:製図用具一式、色鉛筆、クロッキー帳の活用 15.総評および成績評価
- <成績評価方法>
- 1)演習課題の評価の平均点が60点以上の者に単位を認定する。
2)期限外提出の場合は、評価点数が半分となる。 3)未完成の課題の提出は認められない。 4)当日演習以外の課題の提出は、提出日の午後6時から6時15分までの間とする。これを過ぎると期限外提出となって減点となる。
- <教科書>
- 指定教科書なし
授業毎のプリントを配布
- <参考書>
- 書名:手描きで映える【簡単】プレゼンスケッチ
著者名:村山隆司 出版社名:エクスナレッジ 書名:手で練る建築デザイン 著者名:中山繁信 出版社名:彰国社 書名:カラーリスト -色彩心理ハンドブック- 著者名:小林重順著 日本カラーデザイン研究所偏 出版社名:講談社
- <オフィスアワー>
- 木曜日 午後5:30〜8:00 ただし、授業の内容についての質問は授業中に行うこと。
その他の場合は、下記のメイル・アドレス宛てにアポイントメントを必ず要請すること。 murayama@hakufukyo.com
- <学生へのメッセージ>
- 建築を学ぶということは、技術、芸術、環境、民族、経済という、人が地球で暮らすための、あらゆる分野を学ばなければなりません。とはいっても、すべてを一緒に始めることは出来ませんので、まずは自分の周りのものを感じることから始めて、次に頭の中で考えたことを表現することを学んでいくことが手順です。それが「デザイン」の始まりです。「ベーシックデザイン教育」はその基礎である、「なぜ良いか・・・」「どうしたら美しくなるのか・・・」を理論的に考え、そして手を動かして体で覚えていく授業です。感じる感性を磨きながら、美しい表現が出来るようになります。半年後の自分の変化を楽しみにしてください。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|