2015年度工学院大学 第2部建築学科
電算機利用法I(Computer Aided Design I)[2767]
2単位 坂上 みつ子 非常勤講師 村上 正浩 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 個々のアプリケーションの操作法ではなく、普遍的なCADの仕組みを理解することにより、将来にわたってCADを建築設計に積極的に活用できる素養を身につける
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし
- <具体的な到達目標>
- 3次元も含めたCADの機能、特徴、建築での効率的な利用法の概要が理解できる
- <授業計画及び準備学習>
- 1.3DCAD概論1
CADにおける3Dと2Dの違い 2.3DCAD概論2 3DCADの利用による建築設計の効率化 3.2D作図演習1 3Dモデリングを前提とした平面図の作成 4.3Dモデリング演習1 平面図から3Dモデリングの作成 5.3Dモデリング演習2 開口部や建具等パーツの作成 6.ビュー操作演習 透視図の作成と視点の保存 7.レンダリング演習 レンダリング手順の紹介(レンダリング作品の作成は電算機利用法2で扱う) 8.2D作図演習2 寸法記入、ハッチングなどCAD特有の作図方法の紹介 9.データの活用演習 外部データの活用 10.レイアウト演習 A4サイズの用紙に平面図、立面図、透視図を正しい縮尺で貼り付け、 図面名称などを記入して設計図書として完成させる 11.〜15.オリジナル作品作成
※毎回の演習課題は10分程度の操作なので、授業中はまず説明を聞いてから操作を行い、授業後は各自で操作の復習をし、理解出来ていない部分を次回の授業の始めに質問をして、毎回の操作の理解を確実にすることが望ましい。時間数が限られているので、やむを得ず欠席をした場合は、配布プリントを参照して、休んだ授業の内容をある程度予習してから次の授業に臨むのが望ましい。 ※オリジナル作品は演習課題のアレンジ程度で構わないが、具体的な制作希望があれば、授業計画の内容を超えた操作内容であっても相談に応じる。但し、スケッチなど形やサイズといったイメージを具体的に伝えられるものを準備する事が望ましい。
- <成績評価方法>
- ワンルーム程度の作図演習の後に、その応用として各自の設計によるA4サイズの設計図書を完成させ、データを提出する
課題のチェックポイント
基準項目 1.主たるオブジェクトが3Dで作成されているか? 2.レイアウト機能が使われているか? 3.縮尺は正しいか? 4.モデル内とレイアウト双方に文字の書き込みはあるか? 5.寸法は2面以上記入されているか? 6.それぞれのビューポートに不要なオブジェクトは非表示になっているか? 7.透視図が表示されているか?
加点項目 8.ハッチング等、使われている機能の多さ 9.オブジェクトの数の多さ 10.設計図書としての完成度の高さ
※アプリケーションの種類は問わず、仕事等でCADをある程度以上操作できる場合は、レポートと過去の作品提出で、出席と課題提出を免除する
- <教科書>
- プリント配布
- <参考書>
- Autocadの操作手引書(2014版が望ましい)
旧バージョンのマニュアルはプリントとして配布
- <オフィスアワー>
- 連絡先:
E-mail kao-kou-kun@s9.dion.ne.jp
- <学生へのメッセージ>
- 授業時間数が限られているので、操作の習熟ではなく、3DCADの機能と特徴を理解して建築設計に積極的に活用してもらうことを目指していますので、設計の内容ではなく、3DCADの機能と特徴の理解度に評価のポイントを置いています。ただ、縮尺の表示法など、建築設計の基本的な部分はチェックします。
他学科の学生が受講する場合は、制作テーマは希望を考慮します。
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