2015年度工学院大学 第2部建築学科

物理学II(Physics II)[2762]

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2単位
林 光男 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
理工系の学問の基礎として物理学の熱力学と電磁気学を学ぶ。力学と並んで最も基本的な領域であるからしっかり身につけたい。時間的にも本当のエッセンスを伝えることに集中することになる。

<受講にあたっての前提条件>
皆出席を前提とする。力学の講義を聴いていること、また数学の微積分、線形台数などを受講していることは、大切な素養である。しかし、この講義は講義の中で基本から話すので、前提に縛られることはない。要はやる気である。現代の科学技術では避けて通れない基本知識なので、大いに気合を入れて受講してもらいたい。

<具体的な到達目標>
熱力学では、熱力学第0,1,2,3法則について順次学び、基本多岐な概念として温度、熱エネルギー、力学的仕事、エントロピーそして熱機関の仕組みを学ぶ。
電磁気学では、静電気、電流のオームの法則、磁気、電竜の磁気作用(モーターの原理)、電磁誘導(発電機、変圧器の原理)を身近な電磁気的多道具を例にとりながら、電磁気現象とは何かを理解する。

<授業計画及び準備学習>
1. 熱力学(1)熱平衡と温度、熱量、物質量
2. 熱力学(2)熱力学の第一法則
3. 熱力学(3)熱力学の第一法則の応用 カルノーサイクル
4. 熱力学(4)熱力学の第二法則:効率とカルノーの定理
5. 熱力学(5)熱力学の第二法則:エントロピーと応用
6. 電磁気学(1) クーロンの法則とガウスの法則 面積分
7. 電磁気学(2) 電流の磁気作用 アンペールの法則 線積分
8. 電磁気学(3) ファラデーの電磁誘導の法則
9. 電磁気学(4) アンペールの法則・ファラデーの電磁誘導の法則の応用
10.電磁気学(5) マクスウェルの法則の導出,変位電流
11. 電磁気学(6) 光の電磁波理論 
12. 電磁波の放射と吸収
13. アンテナの話
14. 光量子論と電子波 量子論入門
15.原子構造と量子条件 原子の安定性

15.まとめ

<成績評価方法>
定期試験により評価する。60点以上の者に単位を認める。出席点を重視する。

<教科書>
「完全独習 電磁気学」 林光男著 講談社

<参考書>
物理学演習テキスト 物理学演習テキスト編集委員会編 学術図書
「ニュートン力学からはじめる アインシュタインの相対性理論」 林光男著 講談社
「完全独習 量子学―前期量子論からゲージ場の量子論まで―」 林光男著 講談社

<オフィスアワー>
月曜日4時限
電子メール(mhayashi@keyaki.cc.u-tokai.ac.jp)で予約すること。

<学生へのメッセージ>
出席不良の場合、追試験再試験の受験を認めない。
復習をきちんとやること、できれば予習も。特に欠席した場合は必ずその分の学習を補うこと。

<備 考>
出席不良の場合、追試験再試験の受験を認めない。


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