2015年度工学院大学 第2部建築学科

建築設計II(Architectural Design II)[1666]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
鈴木 敏彦 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
中島 智章 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
関谷 源次 非常勤講師  
山門 和枝 特任助教  
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
以下の到達目標を達成する。
●建築の本質は素材と形の関係性の中にあることを知る。
●素材特性から適正なかたちを導きだす方法を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
●「基礎設計・図法」を受講していること。
●製図・模型制作のための用具を入手すること。

<具体的な到達目標>
●紙という素材の特性を知る。
●紙の椅子、紙の建築のかたちを導きだすことができる。

<授業計画及び準備学習>
この授業は三つの課題によって構成されている。第一課題は歴史的建築のドローイング。第二課題は「紙の椅子」第三課題は「紙の建築」である。設計の課題は、スケジュールに沿って毎回エスキースの提出が求められ、その発表と講評、そして個人指導が行われる。指導を受けるには、自分自身の考え方を表現したスケッチや図面が不可欠で、これを持参しなければ適切な指導は受けられない。また、特週の授業のため、一週間に二回の授業が行われるが、課題をやる君たちは大変であろうと思う。設計はこのように短期間に案をまとめ、プレゼンテーションしなければならないのは通常のことである。それを思って課題にチャレンジしてもらいたい。

1.第1課題、第2課題(A)(B)の説明
第1課題「ドローイング」、第2課題「紙の椅子」について具体的に解説する
準備学習:「紙の造形」「紙の建築」について予習/参考事例の調査・分析
短期課題1:素材特性および類似先行事例の調査・分析
2..第2課題のエスキースチェック(1)
短期課題1の講評、エスキースチェック
準備学習:参考事例の調査・分析
短期課題2:アイデアスケッチと1/3スケールのスタディーモデル(5mm厚のダンボールを使用)
3.第2課題のエスキースチェック(2)
短期課題2の講評、エスキースチェック
準備学習:模型用具・材料の入手
短期課題3:3面図(1/5)と模型(1/3)
4.第1課題提出、講評、第2課題のエスキースチェック(3)
短期課題3の講評、エスキースチェック
準備学習:模型用具・材料の入手
短期課題4:最終3面図(1/5)と最終模型(1/3)
5.第2課題のエスキースチェック(4)
短期課題4の講評、エスキースチェック
準備学習:課題提出形式の確認
6.第2課題(A)の提出・講評。第2課題(B)に関する説明
1/1スケールの椅子の制作1
(強化ダンボールの材料支給)
準備学習:工作用具、材料の入手
7.1/1スケールの椅子の制作2
8.1/1スケールの椅子の制作3
9.1/1スケールの椅子の制作4
10.第2課題(B)提出。第3課題「紙の建築」について具体的に解説する
設計条件を整理し、類似先行事例を分析する。
短期課題1:紙の建築のアイデアスケッチおよびラピッドプロトタイピング
準備学習:「紙の造形」「紙の建築」について予習/参考事例の調査・分析
11. 第3課題のエスキースチェック(1)
短期課題1の講評、エスキースチェック
短期課題2:紙の建築の1/20スケールのアクソノメトリックを描く
準備学習:参考事例の調査・分析
12. 第3課題のエスキースチェック(2)
短期課題2の講評とエスキースチェック
準備学習:課題提出形式の確認
13. 第3課題提出、講評

<成績評価方法>
ドローイング課題と設計・制作課題の得点を合算し評価する。

<教科書>
「指定教科書なし」
その都度、必要に応じて資料を配布する。

<参考書>
参考書(1)
書名:北欧の巨匠に学ぶ図法
ー家具・インテリア・建築のデザイン基礎ー
著者名:鈴木敏彦+大塚篤+小川真樹+半田雅俊+村山隆司
出版社名:彰国社
*pp.16- 31、p.56-59、pp.89-105参照
参考書(2)
書名:建築プロダクトデザイン
ー暮らしを劇的に変えるモノと空間の設計思想ー
著者名:鈴木敏彦
出版社名:講談社
*p.52-71、Chapter3「紙の建築」参照
参考書(3)
書名:紙による構成・デザイン
著者名:朝倉直巳
出版社名:美術出版

<オフィスアワー>
授業の前後の時間。
ただし、授業の内容についての質問は授業中に行うこと。
その他の場合は、下記のメイル・アドレス宛てにアポイントメントを必ず要請すること。
suzuki@atelier-opa.com

<学生へのメッセージ>
1) この授業は授業時間内だけで完結するものではなく、毎回必ず自習課題を伴っているので、各自、授業時間外の自習課題のための時間をしっかり確保すること。
2) 提出日直前の病気・怪我などの不測の事態も考慮して、締切直前まで先送りせず、帰宅後すぐに課題に取りかかるようにすること。
3) 毎週の課題をその都度仕上げる作業には時間と根気を要するので、各自タイムマネージメントをしっかり行うこと。

<備 考>
参考書については以下を参照
(1)http://www.atelier-opa.com/suzuki-lab/zuhou-book.html
(2)http://www.atelier-opa.com/suzuki-lab/kpd.html

<参考ホームページアドレス>
www.atelier-opa.com


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.