2015年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

ディジタル信号処理(Digital Signal Processing)[6663]

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2単位
辻  陽一 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
測定器で計測したアナログ信号をコンピュータに取り込み(A/D変換),周波数分析したいという要求が多い。本講義では,コンピュータで周波数分析するために必要なA/D変換の法則やフーリェ変換の理論を理解する.学生が積極的に学習するツールとして,適宜,Excelシートを提供し,これを用いて周波数分析の手順を示しながら理解を深める.

<受講にあたっての前提条件>
特にありません.

<具体的な到達目標>
(1)A/D変換の際の量子化分解能,標本化定理の理解.
(2)インパルス応答と畳み込み積分の理解.
(3)フーリエ変換の物理的意味と周波数分解能の理解.
(4)ディジタルフィルタの基本的事項の理解.

<授業計画及び準備学習>
第1回 ガイダンス.ディジタル信号処理の概要
第2回 ディジタル信号処理,信号の分類と形態
第3回 2進数ディジタルコード
第4回 周期信号とフーリエ級数
第5回 複素フーリエ級数(小テスト)
第6回 連続時間信号のフーリエ変換
第7回 連続時間システム
第8回 サンプル値信号と標本化定理
第9回 標本化定理とエイリアシング
第10回 離散フーリエ変換
第11回 離散時間フーリエ変換の性質
第12回 離散フーリエ変換の応用(小テスト)
第13回 高速フーリエ変換と窓関数
第14回 不規則信号の周波数解析
第15回 試験

毎回の授業後必ず復習し,分からないところは遠慮なく質問して下さい.12階の講師控え室に質問に来るのも歓迎です.小テストは次週に返却し,解説します.

<成績評価方法>
2回の小テスト30%、期末試験を70%として,合計60%以上を合格とする。
出席が2/3に満たない者は期末試験を受験できない。さらに、遅刻2回で欠席1回とする。

<教科書>
「ディジタル信号処理」大類重範(著),日本理工出版会

<参考書>
「ディジタル」あるいは「信号処理」というキーワードの,多くの参考書があります.

<オフィスアワー>
授業の前後に講師控え室に来てください。

<学生へのメッセージ>
授業中の積極的な発言を期待します。

<備 考>
【キーワード】ディジタル信号,信号のフーリエ変換,ディジタルフィルタ


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