2015年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

線形代数学II(Linear Algebra II)[6662]

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2単位
菊地 哲也 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
前期に学んだ行列を、線形空間のあいだの線形写像として捉え、付随する幾何学的な概念を理解する。その延長として、固有値・固有ベクトルの概念を理解し、計算ができるようになる。

<受講にあたっての前提条件>
前期の線形代数学Iにおける、連立方程式の解法や行列式の計算を理解しているものとする。

<具体的な到達目標>
・線形空間・線形部分空間の概念を理解する。
・線形独立・線形従属の概念を理解し、具体的に与えられたベクトルについて判定できる。
・線形性を理解し、具体的な線形写像の例を知る。
・行列の対角化および固有値・固有ベクトルの意味や意義を理解し、具体的に計算できる。
・内積の意味および直交行列の役割を理解し、計量空間の正規直交基底を求めて対称行列の対角化を実行できる。

<授業計画及び準備学習>
1.線形空間、線形部分空間
2.線形独立と線形従属
3.基底と次元
4.線形写像としての行列
5.線形写像の像と核
6.基底の変換と線形写像の表現行列
7.固有値・固有ベクトルとその意味
8.固有値・固有ベクトルの計算
9.行列の対角化
10.ベクトル空間の内積
11.正規直交系、グラム・シュミットの直交化
12.直交行列、回転と鏡映
13.対称行列の対角化
14.2次形式とその標準化
15.学習成果の確認(試験)
準備学習については、毎回配布する資料で指示する。

<成績評価方法>
期末試験(100点満点)を80%、講義時間に複数回提出するレポート課題を20%とし、合計60点以上で合格とする。

<教科書>
指定教科書なし。講義時間に配布する資料と板書により講義を進める。

<参考書>
初回の講義時間に紹介する。

<オフィスアワー>
土曜日の講義時間の前後。


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