電気磁気学基礎（Basic Electromagnetism）[5661]

＜授業のねらい＞

電気磁気学は、電気系領域における機器・装置・システムなどの考案・開発・解析・設計にあたり最も重要な基礎技術を与える学問であり、極めて実用性が高い。この授業では、このような電気磁気学において基礎的な電気磁気現象を取り上げ、まずその現象の物理的な理解を深め、それと同時にその現象の数学的取扱いを修得することにより、さらに高度な電気磁気学の問題に対処する能力を身につけることを目的とする。

＜受講にあたっての前提条件＞

電気磁気学を理解するには、ベクトル解析、微積分が重要な道具となります。本講義を理解するため、両科目の復習を怠らないでください。

＜具体的な到達目標＞

(1) 電気力の働く場としての電場の理解
(2) 電位および電位差の理解
(3) 多様な帯電体による電場および電位の理解
(4) 誘電体中の電場および電束密度の理解
(5) 静電容量、電場のエネルギーおよび帯電体に働く力の理解

＜授業計画及び準備学習＞

1. 電気磁気学の歴史
2．クーロンの法則
3．電場の概念
4．電場とガウスの法則
5．ガウスの法則の応用 I
6. ガウスの法則の応用 II
7. 電位
8. 電位の勾配と電場
9. 導体
10.電気映像法
11.コンデンサー
12.静電エネルギー
13.誘電体
14. 理解度向上のための復習・演習
15. 定期試験

＜成績評価方法＞

原則として定期試験で評価し、60点以上の者に単位を認める。評価に当たっては練習問題の提出状況も加味する。

＜教科書＞

「単位が取れる電磁気学ノート」　橋元淳一郎、講談社サイエンティフィク

＜参考書＞

「電磁気学ノート」　長嶋秀世、伊藤稔　著、末松安晴　監修、ピアソン・エジュケーション

＜オフィスアワー＞

金曜日；１６時半〜１７時半，講師室