2015年度工学院大学 先進工学部

環境化学基礎実験(Basic Experiments in Environmental Chemistry)[2346]

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2単位
並木 則和 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
稲葉 敦 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
内田 雅樹 講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
2年次以降に学習するすべての実験科目(物理化学実験,環境分析実験,機器分析実験,環境化学実験A・B)および卒業研究で使用する基本的な実験器具および化学物質の取り扱い、基本操作、実験技術を習得する。

<受講にあたっての前提条件>
・遅刻欠席をしないよう体調管理に留意すること。
・安全かつ効率よく実験できるよう、毎回、図書館等で事前調査を十分に済ませていること。

<具体的な到達目標>
(1)実験に慣れ親しみ、実験を安全に進めるための心得・態度を身につけることができる。
(2)ガラス器具や測定装置を正しく取り扱うことができる。
(3)種々の化学物質をその状態・性質に合わせ取り扱うことができる。
(4)実験中に起こる種々の変化を注意深く観察し、進行中の変化の意味を洞察できる。
(5)実験操作、得られたデータ・結果を正確に記述、考察したレポートを書ける。

<授業計画及び準備学習>
1.全体説明 ―実験の意義、実験上の注意、実験ノート・レポートの書き方―
2.実験廃水処理施設見学
3.定性分析(系統分析)
4.有機定性反応(有機定性分析)
5.演習:濃度(物質の濃度単位,溶液の濃度)
6.重量分析(硫酸銅五水和物中の結晶水の定量)
7.タンパク質(タンパク質の定性反応)
8.演習:化学量論と反応(量論式,燃焼計算,酸化還元反応)
9.中和滴定(NaOHによる塩酸の滴定)
10.多糖類(糖類の性質)
11.演習:化学平衡(平衡定数,電離平衡)
12.中和滴定(NaOHとNa2CO3混合物の定量)
13.溶解、中和と熱(状態の変化と熱の関係)
14.演習:物質収支(反応を伴わない場合,反応を伴う場合)
15.学習成果の確認(筆記試験)
16.授業内容の振り返り

<成績評価方法>
レポート評価(40点)、実験ノート評価(20点)、演習評価(20点)および筆記試験(20点)を総合して評価する。A〜Fの6段階のGradeで評価し、D以上の者に単位を認める。

<教科書>
学科で作成した実験書を用いる。

<参考書>
下記の書籍を必要に応じて、図書館等で閲覧して下さい。
1.第7版 実験を安全に行うために(化学同人)
2.第3版 続 実験を安全に行うために(化学同人)
3.実験データを正しく扱うために(化学同人)
4.理系なら知っておきたい ラボノートの書き方 改訂版(羊土社)
5.化学を学ぶ人のレポート・論文・発表マスターガイド(化学同人)

<オフィスアワー>
後期 火曜日 16:30〜18:00 八王子キャンパス12号館207室
可能であれば,事前にメール(nnamiki@cc.kogakuin.ac.jp)にてアポイントと取って下さい。

<学生へのメッセージ>
実技系科目(実験、演習)は実地に体験して学習する科目です。全時間、無遅刻、無欠席が基本ですので、健康管理に十分注意してください。無断欠席、遅刻はしないでください。ただし、体調不良の場合は無理せず、医療機関で診てもらってください。その場合は、医療機関の領収書、保証人の確認書類を担当スタッフまで提出して「病気による欠席」の報告をして下さい。

<備 考>
授業の注意・説明は、静かによく聞いてください。そうしないと危険です。さらに、予習をして実験に臨むとともに、十分に復習し、わからないことは早い時期に担当スタッフまで質問する習慣をつけてください。


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