2015年度工学院大学 先進工学部

生物化学(Biological Chemistry)[2235]

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2単位
今村 保忠 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
辛  英哲 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
1年次の学生が、生物を理解するためには有益と思われる基礎的な内容について、主に化学的な側面から解説します。化学を通して生命科学の面白さを実感し、生命の奥深さを知っていただきたい。

<受講にあたっての前提条件>
高校レベルでの化学が身に付いていること。高校レベルの生物を受講していることが望ましいが、必須ではない。

<具体的な到達目標>
生命の主役はタンパク質で,そのシナリオは遺伝子 DNA に塩基配列の形ですべて書かれています。学生が、DNA の遺伝情報が mRNAに転写され,タンパク質に翻訳され,機能を発揮するまでの概要を理解できること。

<授業計画及び準備学習>
担当(1−8回): 今村保忠
1回目  ガイダンス
 1.生物化学の授業に関する注意
 2.シラバスの説明
 3.自己紹介を兼ねた生物化学の紹介
2回目 水とアミノ酸
 生物化学における水の重要性について
 タンパク質を構成するアミノ酸について
(教科書 18.1-6)
3回目 タンパク質の構造 I 
 タンパク質の重要性
 タンパク質の一次構造について
 タンパク質の形を決める相互作用
(教科書 18.7-8)
4回目 タンパク質の構造II
タンパク質の高次構造と機能について
タンパク質の変性とは何か、その機構と利用など
(教科書 18.9-12)
5回目 酵素
 酵素の分類、構造、性質そして利用
(教科書 19.1-6)
6回目 酵素の制御
 酵素の調節と様々な阻害
(教科書 19.7-9)
7回目 タンパク質の機能
 さまざまなタンパク質
8回目 中間テスト

担当(9−14回): 辛 英哲
9回目 核酸
 核酸 (DNA と RNA) の構造
(教科書 26.1-5)
10回目 複製・転写
 DNA 、RNAの生合成
(教科書 26.6-8)
11回目 翻訳
 タンパク質の合成
 遺伝情報の発現とその調節
(教科書 26.9-10)
12回目 代謝とエネルギー
 ATP
 代謝
(教科書 21.1-9)
13回目 炭水化物とその代謝
 単糖、二糖、多糖
(教科書 22.1-9)(教科書 23.1-9)
14回目 脂質と細胞膜
 脂質の構造
 細胞膜
(教科書 24.1-9)
15回目 定期試験
16回目 授業内容の振り返り

<準備学習>
準備学習は教科書の指定箇所を通読すること。

<成績評価方法>
1. 成績評価は、中間試験および定期試験の成績で評価する。60% 以上を合格とする。
2. 定期試験での資料等の持ち込みは一切不可。

<教科書>
マクマリー・生物有機化学 生化学編
菅原 二三男 他 (翻訳)
出版社: 丸善; 第3版版

<参考書>
「ヴォート 基礎生化学 (第4版)」 Donald Voet (著), Charlotte W. Pratt (著), Judith G. Voet (著), 東京化学同人

<オフィスアワー>
講義に関する質問はどんな些細なことでもかまわないので、まず担当教員にメールをください。
今村: bt40522@ns
辛:  bt13211@ns

<学生へのメッセージ>
少しでもよいですので、学問は体系化されていることを感じてください。


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