2015年度工学院大学 先進工学部
生物化学(Biological Chemistry)[2235]
2単位 今村 保忠 教授 [ 教員業績 JP EN ] 辛 英哲 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 1年次の学生が、生物を理解するためには有益と思われる基礎的な内容について、主に化学的な側面から解説します。化学を通して生命科学の面白さを実感し、生命の奥深さを知っていただきたい。
- <受講にあたっての前提条件>
- 高校レベルでの化学が身に付いていること。高校レベルの生物を受講していることが望ましいが、必須ではない。
- <具体的な到達目標>
- 生命の主役はタンパク質で,そのシナリオは遺伝子 DNA に塩基配列の形ですべて書かれています。学生が、DNA の遺伝情報が mRNAに転写され,タンパク質に翻訳され,機能を発揮するまでの概要を理解できること。
- <授業計画及び準備学習>
- 担当(1−8回): 今村保忠
1回目 ガイダンス 1.生物化学の授業に関する注意 2.シラバスの説明 3.自己紹介を兼ねた生物化学の紹介 2回目 水とアミノ酸 生物化学における水の重要性について タンパク質を構成するアミノ酸について (教科書 18.1-6) 3回目 タンパク質の構造 I タンパク質の重要性 タンパク質の一次構造について タンパク質の形を決める相互作用 (教科書 18.7-8) 4回目 タンパク質の構造II タンパク質の高次構造と機能について タンパク質の変性とは何か、その機構と利用など (教科書 18.9-12) 5回目 酵素 酵素の分類、構造、性質そして利用 (教科書 19.1-6) 6回目 酵素の制御 酵素の調節と様々な阻害 (教科書 19.7-9) 7回目 タンパク質の機能 さまざまなタンパク質 8回目 中間テスト
担当(9−14回): 辛 英哲 9回目 核酸 核酸 (DNA と RNA) の構造 (教科書 26.1-5) 10回目 複製・転写 DNA 、RNAの生合成 (教科書 26.6-8) 11回目 翻訳 タンパク質の合成 遺伝情報の発現とその調節 (教科書 26.9-10) 12回目 代謝とエネルギー ATP 代謝 (教科書 21.1-9) 13回目 炭水化物とその代謝 単糖、二糖、多糖 (教科書 22.1-9)(教科書 23.1-9) 14回目 脂質と細胞膜 脂質の構造 細胞膜 (教科書 24.1-9) 15回目 定期試験 16回目 授業内容の振り返り
<準備学習> 準備学習は教科書の指定箇所を通読すること。
- <成績評価方法>
- 1. 成績評価は、中間試験および定期試験の成績で評価する。60% 以上を合格とする。
2. 定期試験での資料等の持ち込みは一切不可。
- <教科書>
- マクマリー・生物有機化学 生化学編
菅原 二三男 他 (翻訳) 出版社: 丸善; 第3版版
- <参考書>
- 「ヴォート 基礎生化学 (第4版)」 Donald Voet (著), Charlotte W. Pratt (著), Judith G. Voet (著), 東京化学同人
- <オフィスアワー>
- 講義に関する質問はどんな些細なことでもかまわないので、まず担当教員にメールをください。
今村: bt40522@ns 辛: bt13211@ns
- <学生へのメッセージ>
- 少しでもよいですので、学問は体系化されていることを感じてください。
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