2015年度工学院大学 先進工学部機械理工学科

有機化学I(Organic Chemistry I)[2129]

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2単位
小林 元康 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
有機化合物の命名法と性質、有機反応の原理を理解する。

<受講にあたっての前提条件>
マクマリー有機化学概説の1章が十分に理解していること。特に、原子、分子、結合の項目。第2クオーターにて「有機化学基礎」を受講していること。

<具体的な到達目標>
(1)構造式を見て、基本的な性質を理解できる。
(2)極性反応の基本的な原理を理解できる。
(3)化合物がとる立体構造がイメージできる。
(4)アルケンの付加反応を理解できる。
(5)共鳴を理解し、共鳴形を誘導できる。
(6)芳香族性について理解できる。

<授業計画及び準備学習>
講義は下記のスケジュールで行う。受講する前に教科書の対応する節を読んでおくこと。
1. アルカンの立体配座
2. シクロアルカンの立体配座(1)
3. シクロアルカンの立体配座(2)
4. アルケンの電子構造、幾何異性体
5. 反応機構:有機電子論(1)
6. 反応機構:有機電子論(2)
7. アルケンへのハロゲン化水素の付加反応
8. 反応エネルギー図と遷移状態
9. マルコウニコフの法則とカルボカチオンの級数
10. アルケンの酸化還元反応
11. 共鳴理論
12. 共役ジエンの反応
13. アルキンの反応
14. 芳香族性
15. 学習成果の確認(試験)
16. 学習の振り返り
毎回の授業中に演習問題を課すので提出すること。

<成績評価方法>
全開講数の3分の2以上の演習問題を提出した上で、定期試験の成績が60点以上の者に対して単位を認める。

<教科書>
マクマリー有機化学概説(東京化学同人)
HGS分子構造模型(丸善)

<参考書>
マクマリー有機化学(上、中、下)(東京化学同人)
ウェイド有機化学(上、下) 丸善(中村浩之ら訳)
Claayden, Greeves, Warren, Wothers, "Organic Chemistry", Oxford University Press
S. ウォーレン「プログラム学習 有機合成反応」(講談社)

<オフィスアワー>
木曜15:00-17:00八王子キャンパス 5号館202号室
水曜15:00-16:00新宿キャンパス 20階A-2066号室
事前にメールで問い合わせ下さい。小林:motokoba@cc.kogakuin.ac,jp

<学生へのメッセージ>
有機化学では分子の立体感を身につけることが大事です。そのためには分子模型を組み立てることが最善の方策です。分子模型を必ず購入してください。


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