| 2015年度工学院大学 先進工学部応用物理学科
 
 
○生物学(General Biology)[6205]
 1単位
 中川 竜介 非常勤講師
 
 
<授業のねらい>生物学は自然科学系の中で最も基本的な学問であり、工学、農学、薬学、医学分野で応用されながら発展してきた。講義では主に人間にかかわる分野に焦点をあて、生物の生命現象について関心をもち理解を深めることを目的とする。具体的な達成目標は以下の通りである。
 1) 生物の体を構成する基本単位が細胞であることを理解する。
 2)受精卵から体(生体)になるのに必要な遺伝子の情報伝達、生殖、発生の過程と仕組みを理解する。
 3)体の各組織の働きを知り、外界の刺激に応答しながら体内環境を維持(恒常性維持)する仕組みを理解する。
 4)恒常性の破綻によるがんや感染症、生活習慣病などの病気の仕組みを理解する。
 5)再生医療など生命科学技術開発の現状と倫理上の問題について知識を得る。
 6)生態系のバランスを考える中でヒトも自然界の生物の一員であることを理解する。
<受講にあたっての前提条件>なし<具体的な到達目標>生物または細胞の働きに関して興味を持てるようになること。<授業計画及び準備学習>1.[生物学の歴史]自然発生説の否定、細胞の発見、生命科学の誕生2.[細胞の構造と働き]生物の基本単位としての細胞の構造と機能
 [細胞の生命活動]細胞内外で働く酵素とその性質、細胞分裂の仕組み
 3.[生殖]有性生殖、生殖細胞形成の仕組み
 [発生]受精、卵割、胚発生および器官形成の仕組み
 4. [遺伝]メンデルの法則(優性の法則、分離の法則、独立の法則)、DNAの構造と性質、遺伝情報の発現過程
 5. [生体の機能]体の各組織の特徴と働き、そのあと小テスト
 [恒常性維持機構]免疫系、神経系の組織と機能、ホルモンの働き
 6.[疾病1]恒常性維持の破綻によるがん、感染症(ウイルス、細菌、寄生虫)と生活習慣病(肥満、糖尿病など)の病態機構
 7.[遺伝子工学の応用]ES(胚性幹細胞) iPS(誘導多能性幹細胞)の医療への応用と倫理問題と小テスト
 8. 定期試験
<成績評価方法>理解度を調べるため小テストを1回行う(単位認定には関係無し)。定期試験の評点が60点以上の者に単位を認める。 試験の際には自筆ノートおよび配布資料の持ち込み可 (ノートのコピーと参考書は持ち込み不可)。<教科書>生命科学 改訂第3版東京大学生命科学教科書編集委員会/編
 定価 2,800円+税 2009年02月 発行 B5判 183ページ
<参考書>なし<オフィスアワー>講義終了後の教室にて<学生へのメッセージ>生物学についての基礎知識は必要ありません。 講義中は必ずノートを取ってください。疑問点があれば積極的に質問してください。 連絡の必要がある場合は、ryus.nakagawa@gmail.comまでメールをください。
 
 
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