| 2015年度工学院大学 先進工学部応用物理学科
 
 
地球環境工学(Global Environmental Engineering)[5232]
 2単位
 稲葉 敦 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
<学位授与の方針>| ◎ | 1. 基礎知識の習得 |  |  | 2. 専門分野知識の習得 |  | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 |  | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 |  |  | 5. 創成能力 | 
<授業のねらい>私達は、人間活動が環境へ与える影響を認識し、地球の環境の保全に努めなければならない。また、人間活動に不可欠であるが、私達が使用できる資源とエネルギーが無限ではないことを認識し、それを有効に利用することが必要である。本講義では、環境問題の歴史的背景を学び、環境影響の評価方法とその現状での対策方法を学ぶ。また、地球市民として、自分自身の生活や環境とのかかわりを考える。以下の到達目標を達成する。・環境問題についての歴史、過去の事例の知識がある。
 ・地球温暖化、オゾン層破壊などの地球規模の問題について基礎的知識がある。
 ・大気汚染、水質汚濁などの地域規模の問題についての基礎的知識がある。
 ・上下水道、廃棄物処理などの生活関連設備についての基礎的知識がある。
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<受講にあたっての前提条件>特になし<具体的な到達目標>・環境問題についての歴史、過去の事例を知っている。・地球温暖化、オゾン層破壊などの地球規模の問題について基礎的なことを知っている。
 ・大気汚染、水質汚濁などの地域規模の問題についての基礎的なことを知っている。
 ・上下水道、廃棄物処理などの生活関連設備についての基礎的なことを知っている。
<授業計画及び準備学習>1.環境問題のとらえ方地球規模の環境問題、地域規模の環境問題等、環境問題についての考え方を整理する。
 準備学習:中学・高校の社会の教科書での環境問題の取り扱い方を分析しておく。
 2.化学産業と公害問題
 鉱害並びに公害問題とその原因、政策的対策について解説する。
 準備学習:中学・高校の教科書を復習する。
 3.化学産業と地球環境
 地域の環境問題から地球規模の環境問題への変遷について解説する。
 準備学習:中学・高校の教科書を復習する。
 4.地球温暖化(現象)
 地球温暖化のメカニズムと現象について解説する。
 準備学習:地球温暖化についてインターネットなどで調べておく。
 5.地球温暖化(対策)
 地球温暖化の原因とその対策を解説する。
 準備学習:エネルギー問題と地球温暖化の関係をインターネットなどで調べておく。
 6.酸性化
 酸性化の現象とその対策について解説する。
 準備学習:酸性化をもたらす物質について調べておく。
 7.オゾン層の破壊
 オゾン層の破壊の現象とその対策について解説する。
 準備学習:モントリオール議定書についてインターネットなどで調べておく。
 8.水質汚濁
 水質汚濁防止法と技術的対策について解説する。
 準備学習:水質汚濁防止法についてインターネットなどで調べておく。
 9.大気汚染
 大気汚染防止法と技術的対策について解説する。
 準備学習:大気汚染防止法についてインターネットなどで調べておく。
 10.悪臭と騒音
 悪臭と騒音に関する法規と対策について解説する。
 準備学習:典型7公害についてインターネットなどで調べておく
 11.有害物質と環境基準
 化学物質の管理に関する法規と技術的対策について解説する。
 準備学習:化学物質の管理方法についてインターネットなどで調べておく
 12.上下水道
 上下水道の施設について解説する。
 準備学習:自分の家の上下水道代、光熱費代を調べておく。
 13.廃棄物処理
 廃棄物処理の方法とリサイクルに関する法規について解説する。
 準備学習:自宅付近のごみの出し方を調べておく。
 14.持続可能な消費
 ライフサイクルアセスメント(LCA)とそれを使った生活関連技術の評価を解説する。
 準備学習:LCAについてインターネットなどで調べておく。
 15.学習成果の確認
 準備学習:前回までの総復習を行う。
 16.授業内容の振り返り
<成績評価方法>数回のレポート40%、期末試験60%。到達目標に照らして、A+〜Fの6段階のGradeで評価し、D以上の者に単位を認める。ただし3回以上欠席した学生は履修放棄とみなし成績評価を行わない。<教科書>演習で学ぶLCA:未踏科学技術協会編<参考書>文系のための環境科学入門、藤倉良・藤倉まなみ著(有斐閣)「化学環境学」御園生誠著(裳華房)
<オフィスアワー>新宿19階1977室:環境マネジメント工学研究室(稲葉)事前にe-mail(a-inaba@cc.kogakuin.ac.jp)で予約することが望ましい.
<学生へのメッセージ>環境問題について関心を持つきっかけにしてほしい。疑問を持ち、自分で調べることができるようになってほしい。
 
 
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