2015年度工学院大学 先進工学部応用物理学科

物理化学I(Physical Chemistry I)[5231]

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2単位
伊藤 雄三 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
 物理化学は、化学における個別的な物質にとらわれない共通的な法則性の理解を目的とした学問である。その内、この科目では、化学熱力学の基礎となる概念と法則の理解を目的としている。

<受講にあたっての前提条件>
高等学校で学んだ化学、物理、数学の基礎を理解していること.

<具体的な到達目標>
達成目標としては、(1)理想気体と実在気体を例に、分子の集合体である物質の性質の分子論的な理解、(2)エネルギー保存の法則の理解と化学変化への適用、(3)エントロピー概念の巨視的レベルおよび分子論的レベルでの理解、(4)自発的変化の方向を支配する状態関数としての自由エネルギーの理解を目指す。

<授業計画及び準備学習>
 1. 物理化学の位置づけ、物理量と単位(基礎実験のテキスト)
 2. 理想気体
 3. 非理想気体
 4. 分子運動論
 5. 分子間力、熱力学的系とエネルギー
 6. 熱力学第1法則と状態量
 7. 可逆・不可逆過程
 8. 定積・定圧過程
 9. 理想気体の熱力学的性質
10. 反応熱と標準生成熱
11. エントロピーと変化の方向
12. 熱力学第2法則とΔSの求め方
13. エントロピーの分子論
    熱力学第3法則
14. 自由エネルギーと自発的変化
15. 学習成果の確認(試験)

準備学習
当日の講義内容を見直し、確認、理解に努めること。十分理解できない項目に関しては
次回講義前後に質問すること。また、次回の講義内容を予告するので、事前に、テキストをよく読み、
予習すること。

<成績評価方法>
出席は必須とする。その上で、期末試験の成績によって評価する。60点以上を合格とする。

<教科書>
「物理化学上(第8版)」アトキンス(東京化学同人)

<参考書>
授業中に紹介する。

<オフィスアワー>
金曜日 15:00〜16:00 八王子キャンパス5号館5-204室

<学生へのメッセージ>
物理化学は全ての専門科目の基礎です。断片的な知識の集まりとしてではなく、論理的なつながりのある体系として、自分の頭を働かせて理解するよう努力して下さい。若いうちに自分を鍛えよう。若い時は二度とはない。今、身につけよう。

<備 考>
第1部 応用化学科 1年次設置科目


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