2015年度工学院大学 先進工学部応用物理学科

情報処理演習(Exercises in ComputerLitera cy)[3509]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

1単位
金丸 隆志 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
プログラミングの基礎的な内容について講義と演習を行う。プログラミングにより実現できるコンピュータの活用方法について多くの例題を通じて学ぶ。与えられたプログラムの処理の流れを読み取り理解すること,やさしい問題を解決するプログラムを自ら考案して作成できることを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
情報処理入門の履修を前提とする。論理的,数学的な思考力が重要である。

<具体的な到達目標>
1. プログラミングの基本的な文法を理解する。
2. プログラミングに必要な基礎的なアルゴリズムを理解する。
3. 基本的で短いプログラムを読んでその機能が理解できる力を身につける。
4. 簡単な課題をプログラムを作成して解決する能力を身につける。

(JABEE学習・教育目標)
 国際工学プログラム」
 (C)基礎工学・専門工学知識の習得:◎
JABEE基準1の(1)の知識・能力:(c)(d)の(1)(2)b):◎

<授業計画及び準備学習>
1. 概論とExcel環境でのVBAプログラミング環境の操作方法。
文法の学習とアルゴリズムの学習が基幹であり,それによりコンピュータを自在に活用することが可能となることを理解する。
教科書に沿って1.10節までを学ぶ。
準備学習 教科書1章「基本操作」(1.10節まで)を予習する。

2. 変数と四則演算
変数の概念。データの型と変数宣言。定数と変数。数値の四則演算。
準備学習 教科書2章「変数と四則演算」を予習する。

3. 条件判断
Ifによる条件判断。Selectによる条件判断。条件式と論理演算。
準備学習 教科書3章「条件判断」を予習する。

4. 繰り返し
For-Nextによる繰り返し。Do-Loopによる繰り返し。
準備学習 教科書4章「繰り返し」を予習する。

5. プログラムのモジュール化。
SubプロシージャとFunctionプロシージャ。変数のスコープ。引数の利用。
準備学習 教科書5章「プロシ−ジャ」を予習する。

6. 基礎的な文法の復習。
文法のコアである,条件判断,繰り返し,モジュール化について全般的に復習する。
準備学習 教科書5章までを復習する。

7. ワークシートの活用。
セルの読み書き。オブジェクトの概念。With構文。数値演算関数。
準備学習 教科書6章「ワークシートの活用」を予習する。

8. 再帰的アルゴリズム
準備学習 教科書7章「再帰的呼び出し」を予習する。

9. 文字列の処理
文字列を扱う各種の関数。文字の内部コード。
準備学習 教科書8章「文字列の処理」を予習する。

10. 配列変数の扱い
配列を活用し数値データ処理の基本として,平均値と分散(標準偏差)の計算法を学ぶ。
準備学習 教科書9章「構造をもつデータ」の9.1節を予習する。

11. Type宣言によるユーザ型の定義
ユーザによる型宣言の事例として,複素数をVBAの中で扱う手法を学ぶ。
準備学習 教科書9章「構造をもつデータ」の9.2節を予習する。

12. モンテカルロ法
シミュレーションの概念を学び,そのひとつの事例としてπの計算を取り上げる。
モンテカルロシミュレーションの誤差の評価について学ぶ。
準備学習 教科書10章「モンテカルロ法」の前半を予習する。

13. ワークシートからのプログラムの起動
ワークシート面にボタンを作成し,それからプログラムを起動する手法を前回のプログラムを利用して学ぶ。
準備学習 教科書1章の後半を予習する。

14. プログラム作成の総合演習
準備学習 後期の総復習を行うこと。

15.学習成果の確認(レポート課題作成)
準備学習 後期の総復習を行うこと

16. 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
演習が主体であり,単位取得は授業への出席と参加,課題の提出が必要である。意欲的に取り組み,提出物を期限内に提出すること。
成績は,授業中に行う演習や宿題などの提出物,チェックテストなどの出来で評価し,Grade D以上の者に単位を認める。

<教科書>
「Excel環境におけるVisual Basicプログラミング(第3版)」加藤潔 著(共立出版)
演習の授業であり,教科書がないと授業参加が困難となる。必ず,毎回の授業に持ってくること。

<参考書>
参考書は特に指定しないが,図書館を活用して必要な参考資料を探すことを推奨する。

<オフィスアワー>
水・金曜日:犬目第2校舎209 12:30〜13:10
上記時間以外でもメールで約束の上随時面談可
メールアドレス:at13099@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
教材を必ず持参すること。欠席,遅刻は厳禁である。
自分のIDのパスワードはきちんと記憶し,厳重に管理すること。
演習中に不まじめな行為をしている場合は退席を求める。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.