2015年度工学院大学 先進工学部応用物理学科

回路理論I(Circuit TheoryII)[2130]

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2単位
山口 智広 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
電気回路理論は、電磁現象を形式化し、複雑な電磁現象を簡単に取り扱えるようにした理論体系と言うことができる。本講義では下記事項の習得をめざす。
(1) 直流回路に関する基礎事項を理解する。
(2) 直流回路網のさまざまな解析法を身につける。
(3) 正弦波交流回路に関する基礎事項を理解する。

<受講にあたっての前提条件>
【II群】専門共通 物理基礎科目は「物理数学」と本科目「回路理論I」からスタートする。
本科目は電磁現象を理解していくうえでの導入科目となる。

<具体的な到達目標>
本講義の履修を通して下記事項ができるようになることをめざす。
(1) 直流回路に関する 基礎事項が説明できる、また、基礎問題を解くことができる。
(2) 直流回路網をさまざまな手法を用いて解析をすることができる。
(3) 正弦波交流回路に関する 基礎事項が説明できる、また、基礎問題を解くことができる。

<授業計画及び準備学習>
第一週 ガイダンス
       本講義の位置づけ、本講義のねらいや到達目標を理解する
第二週 電流と電圧、オームの法則
       電流、電圧、オームの法則、電圧降下と逆起電力の概念を理解する
        <テキスト1章(p.2〜p.5)、2章(p.6〜p.13)> 
第三週 抵抗回路の合成抵抗に関する定理
       抵抗とは何かを理解する 
        <テキスト4章(p.37〜p.40)> 
第四週 分圧の定理、分流の定理
       抵抗を直列や並列につなぐことにより生じる現象を理解する
        <テキスト2章(p.13〜p.26)>
第五週 キルヒホッフの法則の意味
       キルヒホッフの法則やその意味を理解する
        <テキスト5章(p.41〜44)>
第六週 回路網解析−1(枝路電流法)
       複雑な回路の解析を行うための手法を習得する(その1)
        <テキスト5章(p.44〜46、50〜60、62〜63)>
第七週 回路網解析−2(ループ電流法、節点解析)
       複雑な回路の解析を行うための手法を習得する(その2)
        <テキスト5章(p.46〜60、62〜63)>
第八週 様々な回路の定理−1(ホイートストンブリッジの平衡条件、重ね合わせの理)
       複雑な回路の解析を行うための手法を習得する(その3)
        <テキスト5章(p.60〜63)、6章(p.60〜66、78〜79)>
第九週 様々な回路の定理−2(テブナンの定理、帆足-ミルマンの定理)
       複雑な回路の解析を行うための手法を習得する(その4)
        <テキスト6章(p.66〜69、75〜79)>
第十週 直流の電力と電力量
       電力・電力量とは何かを理解する
        <テキスト3章(p.27〜36)>
第十一週 正弦波交流 −振幅、角周波数、初期位相、位相差、実効値−
       直流と交流の違いを理解する
        <テキスト8章(p.86〜95)>
第十二週 R、L、Cの基本的性質
       直流で扱わないコイル(L)とコンデンサ(C)をなぜ交流で扱うのか理解する(その1)
        <テキスト9章(p.96〜102)>
第十三週 L回路、RL回路(過渡現象と定常状態)
       直流で扱わないコイル(L)とコンデンサ(C)をなぜ交流で扱うのか理解する(その2)
        <テキスト9章(p.96〜102)>
第十四週 C回路、RC回路(過渡現象と定常状態)
       直流で扱わないコイル(L)とコンデンサ(C)をなぜ交流で扱うのか理解する(その3)
        <テキスト9章(p.96〜102)>
第十五週 学習成果の確認(試験)
第十六週 授業内容の振り返り

<成績評価方法>
原則として、定期試験を70点、授業中に与える課題等を30点、合計100点満点とし、60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
「テキストブック電気回路」本田徳正(日本理工出版会)

<参考書>
「電気回路教本」秋月影雄、橋本洋志(オーム社出版局)
電気学会大学講座「電気回路論 3版改訂」平山 博、大附辰夫(電気学会)

<オフィスアワー>
水曜日 15:00〜17:00(八王子校舎)
そのほかの時間を希望する学生は、あらかじめメールでコンタクトをとるように。
メールアドレス:ct13354@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
この科目で学ぶ事柄は専門科目の基礎となるので、十分に内容を消化するよう努力すること。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ct13354/index.html


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