2015年度工学院大学 先進工学部応用物理学科
有機化学I(Organic Chemistry I)[2129]
2単位 小林 元康 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 有機化合物の命名法と性質、有機反応の原理を理解する。
- <受講にあたっての前提条件>
- マクマリー有機化学概説の1章が十分に理解していること。特に、原子、分子、結合の項目。第2クオーターにて「有機化学基礎」を受講していること。
- <具体的な到達目標>
- (1)構造式を見て、基本的な性質を理解できる。
(2)極性反応の基本的な原理を理解できる。 (3)化合物がとる立体構造がイメージできる。 (4)アルケンの付加反応を理解できる。 (5)共鳴を理解し、共鳴形を誘導できる。 (6)芳香族性について理解できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 講義は下記のスケジュールで行う。受講する前に教科書の対応する節を読んでおくこと。
1. アルカンの立体配座 2. シクロアルカンの立体配座(1) 3. シクロアルカンの立体配座(2) 4. アルケンの電子構造、幾何異性体 5. 反応機構:有機電子論(1) 6. 反応機構:有機電子論(2) 7. アルケンへのハロゲン化水素の付加反応 8. 反応エネルギー図と遷移状態 9. マルコウニコフの法則とカルボカチオンの級数 10. アルケンの酸化還元反応 11. 共鳴理論 12. 共役ジエンの反応 13. アルキンの反応 14. 芳香族性 15. 学習成果の確認(試験) 16. 学習の振り返り 毎回の授業中に演習問題を課すので提出すること。
- <成績評価方法>
- 全開講数の3分の2以上の演習問題を提出した上で、定期試験の成績が60点以上の者に対して単位を認める。
- <教科書>
- マクマリー有機化学概説(東京化学同人)
HGS分子構造模型(丸善)
- <参考書>
- マクマリー有機化学(上、中、下)(東京化学同人)
ウェイド有機化学(上、下) 丸善(中村浩之ら訳) Claayden, Greeves, Warren, Wothers, "Organic Chemistry", Oxford University Press S. ウォーレン「プログラム学習 有機合成反応」(講談社)
- <オフィスアワー>
- 木曜15:00-17:00八王子キャンパス 5号館202号室
水曜15:00-16:00新宿キャンパス 20階A-2066号室 事前にメールで問い合わせ下さい。小林:motokoba@cc.kogakuin.ac,jp
- <学生へのメッセージ>
- 有機化学では分子の立体感を身につけることが大事です。そのためには分子模型を組み立てることが最善の方策です。分子模型を必ず購入してください。
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