| 2015年度工学院大学 先進工学部応用物理学科
 
 
分析化学I(Analytical Chemistry I)[1429]
 2単位
 石黒 慎一 非常勤講師
 
 
<授業のねらい>酸塩基反応と酸化還元反応はそれぞれ、多様な化学種の中で最も基本的なプロトンと電子の反応であり、化学反応の本質を理解するのに有効である。一方、酸塩基滴定、キレート滴定、酸化還元滴定、沈殿滴定など滴定分析法は基本的な分析法であると同時に実用的にも利用されている。分析化学Iでは、これら滴定分析法の基礎と応用について学習する。また、溶液中の化学反応について、その理解を深める。<受講にあたっての前提条件>特になし<具体的な到達目標>(1)	物質量と濃度と分析データの取扱いに関する基本事項をマスターする。(2)	滴定分析法を学習し、その基盤である化学量論と化学平衡の考え方を理解する。
 (3)	溶液中におけるプロトンと電子の反応から、その特異性について考察できる。
<授業計画及び準備学習>1.	滴定分析の基礎(物質量と濃度)2.	化学量論と当量
 3.	酸塩基平衡と水溶液中のpH
 4.	酸塩基滴定(中和滴定)
 5.	酸塩基滴定の実際
 6.	緩衝溶液と指示薬
 7.	錯形成平衡と錯体の安定度
 8.	キレート滴定
 9.  キレート滴定の実際
 10.	酸化還元平衡と電位
 11.	酸化還元滴定
 12.	酸化還元滴定の実際
 13.	溶解平衡と沈殿滴定
 14.	誤差とデータ処理
 15.	学習成果の確認(試験)
<成績評価方法>期末試験(50%)、授業中に課す課題・レポートに対する取り組み・提出状況(50%)を評価し,合計60点以上を合格とする。4回以上欠席(課題の未提出を含む)の場合,未履修扱いとする。<教科書>G. D. Christian著 分析化学I基礎 (丸善)<参考書>舟橋重信、定量分析—基礎と応用— (朝倉書店)<オフィスアワー>質問・相談は講義後に、あるいはメールで受け付けます。 
 
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