2015年度工学院大学 先進工学部環境化学科
△ロジカルライティングII(Logical Writing throughCrit ical Thinking II)[3339]
2単位 草野 章 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ◎ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- キーワード:
研究活動の基礎力および社会人基礎力(社会で活躍するために必要な力)の養成
この授業では、大学生としての「主体的な学び」を実践するために必要な、批判的に考え論理的に述べる力をつけることを目標としています。また、これらのスキルを習得することで、専門分野における研究活動のための基礎力や、社会人としての基礎力を身につけることも目指します。
- <受講にあたっての前提条件>
- 本科目は「ロジカルライティング I」で学修する内容の応用を行う科目です。効果的に学修をするためには前期に「ロジカルライティング I」をきちんと履修する必要があります。
また、チーム・プレゼンテーションの準備にも利用するので、普段から新聞に目をとおす習慣をつけましょう。
- <具体的な到達目標>
- 1 チームで協働し、説得力のあるチーム・プレゼンテーションを行うことができる(重点目標)。
2 自分のチーム、および他のチームのプレゼンテーションを評価することができる。 3 チーム協働やプレゼンテーションがうまくいかなかった場合には、その原因を分析し、次の機会に生かすためのヒントを得ることができる。 4 目的に応じた情報収集ができる。 5 読みやすく、説得力のある文章を課題に即して書くことができる(前期からの継続課題)
上記1を達成するためには、@チームで協働できること(チームで討議できることとチームで作業ができること)、A説得力のあるチーム・プレゼンテーションができること の二つが必要です。そのためにするべきこととして、次のようなことがあります。
・討議への積極的参加(意見を言う、相手の意見に耳を傾ける、質問する) ・建設的討議(論理的主張、⽴場をはっきりさせた議論・双⽅向の議論・創造的議論) ・作業協働(役割分担、連携行動、気配り、相互支援)
お互いの持つ異なる考えを知り、新しい発見をすることで、批判的思考力(クリティカル・シンキング)を養い、これまでとは違う考え方ができるようになることも目標とします。
- <授業計画及び準備学習>
- ※各課題は変更する可能性があります
●第1週 [ガイダンス] 授業の目標を設定する。
【課題1】 「この授業をつうじて何ができるようになりたいか、理由をあわせて書いてください」(300字) 準備学習: シラバスをきちんと読んでおくこと。
【課題2】 チーム・プレゼンテーションの実践(その1)
●第2週 [プレゼンテーションの方法の理解・収集した情報の共有] プレゼンテーションの方法を学び、収集した情報をグループで共有する 準備学習: 課題2にかんする情報収集
●第3週 [プレゼンテーションの準備] プレゼンテーションの目的を明確化し、構成や役割分担を決定する 準備学習: プレゼンテーション構成の考案
●第4週 [プレゼンテーションの実践〕 チームでプレゼンテーションを実践し、互いに評価する。 準備学習: プレゼンテーションの準備
●第5週 [プレゼンテーションのふり返りとライティング チーム・プレゼンテーションの実践をふり返る。とくに「討議への積極的参加」「作業協働」についてどこまでできたかを考察し、次の課題にむけて、具体的行動のレベルでの目標設定をかねたライティングを行う。 準備学習: プレゼンテーションの反省点のメモ
【課題3】 チーム・プレゼンテーションの実践(その2)
●第6週 [収集した情報の共有、課題の学術的理解] 収集した情報をグループで共有し、参考文献(配布)をつうじて課題の目的を学術的に理解する。 準備学習: 課題3にかんする情報収集
●第7週 [プレゼンテーションの準備] プレゼンテーションの目的を明確化し、構成や役割分担を決定する 準備学習: プレゼンテーション構成の考案
●第8週 [プレゼンテーションの実践〕 チームでプレゼンテーションを実践し、互いに評価する。 準備学習: プレゼンテーションの準備
●第9週 [プレゼンテーションのふり返りとライティング] チーム・プレゼンテーションの実践をふり返る。「討議への積極的参加」「作業協働」については目標とした具体的行動が達成できたか、また、「建設的討議」がどこまでできたかを考察する。次の課題にむけて、具体的行動のレベルでの目標設定をかねたライティングを行う。 準備学習: プレゼンテーションの反省点のメモ
【課題4】 チーム・プレゼンテーションの実践(その3)
●第10週 [収集した情報の共有] 収集した情報をグループで共有し、課題についてさらに深く考察するために、今後の情報収集や読むべき文献の分担などを決定する。 準備学習: 課題4にかんする情報収集
●第11週 〔収集した情報の共有と検討、課題の理解の深化〕 収集した情報をグループで共有し、学術的根拠の明確化、目的の検討などをつうじて課題にかんする理解を深める。 準備学習: 課題4にかんする情報収集と学習
●第12週 [プレゼンテーションの準備] プレゼンテーションの目的を明確化し、構成や役割分担を決定する 準備学習: プレゼンテーション構成の考案
●第13週 [プレゼンテーションの実践〕 チームでプレゼンテーションを実践し、互いに評価する。 準備学習: プレゼンテーションの準備
【課題5】 この授業をつうじてどのようなスキル・知識を身につけましたか。またそれを今後、どのように生かすことができそうですか。
●第14週 〔プレゼンテーション・授業のふり返りとライティング] チーム・プレゼンテーションの実践をふり返る。「討議への積極的参加」「作業協働」「建 設的討議」のそれぞれについて、設定した行動目標がどこまで達成できたかを考察し、授 業の全体をつうじて「チームで協働し、説得力のあるチーム・プレゼンテーション」をはじめ とする授業の目標が、どこまで達成できたかを検討する。授業全体のふりかえりをふまえ てライティングを行い、今後の目標も設定する。 準備学習: プレゼンテーション、および授業全体への取組みに対する反省点のメモ
●第15週 [学習成果の確認]
- <成績評価方法>
- 授業に出席をし、積極的に議論に参加する(人と話す)ことは大前提です。
チームでの作業に対する取り組み(授業態度のほか宿題シートやワークシート、振り返りシートで把握します)、プレゼンテーションの成果、ライティングの結果などを総合的に評価します。
- <教科書>
- 特に指定はしないが、適宜、プリントを配布します。
- <参考書>
- 特に指定はしないが、普段から新聞や文庫本をたくさん読むことを勧めます。
- <オフィスアワー>
- 八王子校舎総合教育棟 1E−301号室 水曜日 12:40〜13:10
新宿校舎 A−2745号室 金曜日 12:30〜13:00 事前にメールで必ず予約を入れること(ft21971@ns.kogakuin.ac.jp宛)。授業出席等で上記日時の都合がつかない場合は、日時変更の相談に応じるので、その場合にも上記メールアドレス宛に必ず連絡を入れること。
- <学生へのメッセージ>
- 新聞(社説等)などに目を通して、文章読解に慣れ、世の中の動きに関心を持とう。また、準備学習として、次回の授業で話題になるトピックについて、インターネットなどを活用し、信頼性の高い情報を下調べしよう。
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