2015年度工学院大学 先進工学部生命化学科

微分・積分演習(Exercises in Differentiation and Integration)[4434]

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1単位
間庭 正明 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
1変数関数の微分積分について学習したことを、演習形式により理解を深める。具体的な内容は、微分法については、べき関数・三角関数・指数関数・対数関数などの初等関数の微分計算、合成関数の微分法とその応用、不定形の極限値、高階導関数とその応用、テイラー展開とその応用などである。積分法については、定積分と不定積分、初等関数の積分計算、置換積分法と部分積分法およびその応用、有理関数の積分計算などである。微分方程式や多変数関数の微分積分などさらに高度な数学を学ぶための基礎となる科目である。

<受講にあたっての前提条件>
高校数学(数学I,II,A,B)、特に、整式、数列、三角関数、指数関数、対数関数を理解していること。

<具体的な到達目標>
1. 微分法の公式を組み合わせて、導関数を計算することができる。
2. 関数の高階微分やマクローリン展開を計算することができる。
3. 微分法の公式を逆用して、原始関数を求め、積分を計算することができる。
4. 有理関数の積分を計算することができる。

(JABEE学習・教育到達目標)
「国際工学プログラム」:(C)◎

<授業計画及び準備学習>
1. 微分係数と導関数
関数の微分係数と導関数の定義を学び、整関数の導関数について演習する。

2. 初等関数の微分法
積や商の微分公式、三角関数等の導関数の公式で、基本的な初等関数の導関数について演習する。

3. 合成関数の微分法
合成関数の微分法で、対数微分法や多様な初等関数の導関数について演習する。

4. 逆三角関数
三角関数の逆関数である逆三角関数について学び、逆三角関数の導関数について演習する。

5. 不定形の極限
導関数の応用として不定形の関数の極限値について演習する。

6. 高次導関数とテイラーの定理
2階以上の導関数を計算して、一般の関数を整関数で近似するテイラーの定理について演習する。

7. テイラー展開
様々な関数のテイラー展開について演習する。

8. 原始関数の計算
導関数の逆演算である原始関数の公式について演習する。

9. 定積分の定義と計算
原始関数を使って、定積分について演習する。

10. 初等関数の積分
基本的な初等関数の積分について演習する。

11. 置換積分法
置換積分法を用いて、やや複雑な関数の積分について演習する。

12. 部分積分法
部分積分法を用いて、やや複雑な関数の積分について演習する。

13. 有理関数の積分
有理関数の積分について演習する。

14. 広義積分
広義積分について演習する。

15. 学習成果の確認(試験)

16. 学習内容の振り返り
試験結果を踏まえて、講評を行う。

準備学習:本演習の前回分の復習(初回〜第3回までについては高等学校の教科書等を参照しておくこと)
     参考書等の該当箇所の問題を解いておくこと

<成績評価方法>
期末試験100%、到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。

<教科書>
指定教科書なし。プリントを適宜配布する。

<参考書>
理工系の基礎 微分積分(増補版),石原繁・浅野重初共著,裳華房
Key Point & Seminar 2,工学基礎 微分積分,及川正行・永井敦・矢嶋徹著,サイエンス社

<オフィスアワー>
火曜の昼休みおよび4限終了後,または木曜の13:30〜14:30。1号館講師室(1N-125)にて。
メールアドレス:fu40666(at)ns.kogakuin.ac.jp (atはアットマーク)

<学生へのメッセージ>
「出席していれば単位が取れる」というような安易な考えは持たないこと。
受講にあたっては、講義の理解のために最低限の予習復習を強く勧める。
質問・相談等は歓迎するが、成績に関する質疑は原則成績発表後以外は一切受け付けない。


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