2015年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

認知行動実験(Experiments for Cognitive Behavioral Science)[2D11]

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1単位
蒲池 みゆき 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
楊  嘉楽 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
人間の認知行動を計測し,分析するためのスキルを身につける.
「認知行動論」とともに,授業中に指示するヒトをはじめとする行動実験データ取得時の実験者の心得についてもよく理解することで,卒業論文製作時の研究テーマ設定等に役立てる.

<受講にあたっての前提条件>
感覚・知覚心理学、統計学などを既に受講していること、並行して「認知行動論」を受講していることが望ましい。
Excelのマクロ機能やVBA、C言語の基本を復習しておくこと。

<具体的な到達目標>
過去に行われた紙面での心理実験方式を、パソコンでの実行に変えた場合にデータがどのように変化するか、など、現代の認知行動計測システムの利用方法を習得する.また、多変量解析や、分散分析、T検定の基礎なども含めて、得られたデータの解析方法を実践的に学ぶ.過去の実験プログラムを参考にしたプログラム作成から,データ収集と処理,統計解析までを個人またはグループで行うことで,テーマに沿った実験計画をたて,結果に関する考察ができるようになる.

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス
2.実験1:内容説明
3.実験1:実験実施等
4.実験1:データ解析と結果報告(レポート提出)
5.実験レポートの書き方(第一実験フィードバック)
6.実験2:内容説明
7.実験2:実験実施等
8.実験2:データ解析と結果報告(レポート提出)
9.実験3:内容説明
10. 実験3:実験実施等
11.実験3:データ解析と結果報告(レポート提出)
12.実験4:内容説明
13. 実験4:実験実施等
14. 実験4:データ解析と結果報告(レポート提出)
15. まとめ

以上の流れを繰り返します.テーマは、
・視覚実験の基礎として、運動や感覚記憶実験
・SD印象評価実験
・パターン認識実験
・鏡映描写ほか
を行う予定である。

【準備学習について】
内容説明の前後は説明された内容をノートにまとめ、実験実施の準備を行っておくこと。
実験実施の前は、内容を踏まえて実験者として、あるいは実験参加者としての心得を復習しておくこと。
データ解析は、解析方法について授業で指示される内容通りに準備をしておくこと。
レポート提出は指示に従い、必ず全て提出すること。

<成績評価方法>
毎回の学修状況とデータ提出・レポートの内容で評価する.
プログラムはVB、C++等の基礎的なスキルがあり、自身でバグを発見・修正するなどのスキルがあれば有効.

授業内容の性質上,事前に無届の遅刻および欠席はその時限の履修放棄とみなし,以後の出席を認めないことがある。

<教科書>
授業中にプリント、ファイル等を配布する。

<参考書>
各テーマに応じて授業中に指示します.

<オフィスアワー>
授業時間後等、随時。メール(jt13143@ns.kogakuin.ac.jp)にて事前に連絡をとること。

<学生へのメッセージ>
心理(知覚・認知)実験を使った卒業論文作成を目指す場合に必ず役立つ内容です.

<備 考>
演習室を使用しますので,年度内で人数制限,もしくは授業を分割して行う可能性があります.
人を対象とした実験を行うため,遅刻は周囲のデータ取得に支障を来します.必ず開始時間までに着席し、ログインを行ってください.


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