2015年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

論理回路(Logic Circuits)[3441]

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2単位
NPチャンドラシリ 准教授  
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
論理回路はディジタル回路を設計する場合の数理モデルである。ディジタル回路は、コンピュータの主要構成要素であり、コンピュータを理解するには論理回路に関する知識は不可欠である。本講義は、論理回路の基礎を学ぶ。演習などを交えながら講義を進めるので、教科書を使ってぜひ予習、復習をして欲しい。「コンピュータ概論」や「情報学実験」とも関係が深いので、これらの講義、実験と併せて内容の理解を深めてもらいたい。

<受講にあたっての前提条件>
特になし。

<具体的な到達目標>
論理回路の基礎を理解し、論理ゲート、ブール代数、カルノー図、加算器、同期式順序回路の解析・設計などの「授業計画及び準備学習」に記述されている内容に関する基本問題を解くことがでいるのを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス
  情報社会におけるコンピュータの役割について解説していく。
2.ディジタルとは何か
  われわれの身の回りは、デジタル回路を内蔵する電気製品であふれている。その根幹をなす
  ディジタル信号処理のディジタル信号とはなにかを解説し、そのメリットについて説明
  する。
3.論理ゲート
  論理回路の最も基本的な構成要素である論理ゲートについて説明していき、教科書に沿って
  演習問題を解く。
4.ブール代数
  論理回路の入出力関係を記述するための数学的な道具であるブール代数について解説して
  いき、教科書に沿って演習問題を解く。
5.正論理と負論理
  真理値表の二通りの読み方である正論理・負論理について解説していき、教科書に沿って
  演習問題を解く。
6.論理関数の標準形
  論理回路の設計で通常使われる、論理関数の標準形について説明していき、教科書に沿って
  演習問題を解く。
7.カルノー図を用いた論理関数の簡単化
  論路関数の標準形を簡単化する手順について解説していき、教科書に沿って演習問題を
  解く。
8.中間試験
9.組合せ回路の応用
  現在の入力の組み合わせのみで出力が決まる組わせ回路について学び、教科書に沿って
  演習問題を解く。
10.加算器
  組わせ回路の代表的な応用例の一つである加算器について説明していき、教科書に沿って
  演習問題を解く。
11.フリップフロップ
  現在の入力と内部状態によって次の状態と出力が定まる順序回路について学び、教科書
  に沿って演習問題を解く。
12.同期式順序回路の解析
  外部から与えられたクロックパルスに同期して動作する順序回路を同期式と呼ぶ。同期式
  順序回路を解析する上で重要な状態遷移図と、それを作成する手順について解説し、
  教科書に沿って演習問題を解く。 
13.同期式順序回路の設計
  12.と逆の手順で行われる同期式順序回路の設計について解説し、教科書に沿って
  演習問題を解く。
14.総復習
15.学習成果の確認(期末試験)

<成績評価方法>
中間・期末試験で成績を評価し、総合評点でGrade D以上のものを合格とする。
毎回出席を取る。9/14以下は試験の成績に関わらず不合格とする。再試験、追試験は原則行わない。

<教科書>
三堀 邦彦他 わかりやすい論理回路 コロナ社 ISBN978-4-339-00826-5

<参考書>
多数出版されているので、自分が十分理解できそうなものを選ぶこと。

<オフィスアワー>
随時。事前に電話かメールで確認ください。

<学生へのメッセージ>
1年生の皆さん、論理回路はこれから学ぶ多くの講義の基礎となり、また応用範囲も広い科目です。興味を持って学習してください。

<備 考>
受講者の理解度により内容を変更する。


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