2015年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

情報数学I(Information Mathematics I)[2124]

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2単位
近藤 公久 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
情報学を学ぶために必要な数学の基礎を学修する.
計算機を扱うための基礎となる,数,命題,集合や,2進法などについて学修する.
また,音響や画像処理と関連が深い,複素数,関数について学び,線形代数学の入門として,ベクトル,行列などについて学修する.

<受講にあたっての前提条件>
授業計画にある項目に関係する高校時代の教科書,参考書を見直しておくこと.

<具体的な到達目標>
1. 数の概念,命題,集合の考え方を理解する.
2. 複素数について,代数的,幾何学的性質を理解する.
3. 線形代数入門として,ベクトル,行列の代数的,幾何学的性質を理解し,特に変換作用素としての行列の性質を理解する.

<授業計画及び準備学習>
1. 授業概要説明,数と演算
 本科目の授業計画や方針等の授業概要を説明したのち,自然数や整数などの数の概念とそれらの演算について解 説する.また,集合を定義し,前述の数の集合を紹介する.
 準備学習:自然数,整数などといった数に関することを調べておくこと.
2. 命題
 命題とそれらの論理演算を解説する.また,含意命題の対偶による証明法や背理法も説明する.
 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,講義ノートプリントのうち,今回の授業内容に関 する箇所を読んでおくこと.
3. 集合の演算
 和集合,共通集合など集合の演算を解説する.部分集合の概念も解説する.
 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,講義ノートプリントのうち,今回の授業内容に関 する箇所を読んでおくこと.
4. 複素数
 虚数単位を導入し,複素数について解説する.また,複素数の加法,減法,乗法,除法,共役複素数についても 説明する.
 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,講義ノートプリントのうち,今回の授業内容に関 する箇所を読んでおくこと.
5. 複素平面
 複素平面を導入し,複素数の絶対値や偏角を解説する.また,複素数の演算が複素平面上でどのような動きに対応するのか解説する.
 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,講義ノートプリントのうち,今回の授業内容に関 する箇所を読んでおくこと.
6. 複素数のまとめ
 4,5回とあわせて,複素数についてまとめる.
 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,講義ノートプリントのうち,今回の授業内容に関 する箇所を読んでおくこと.
7. 記数法
 10進数,2進数,16進数を説明し,それらの演算や各進数への変換方法を解説する.
 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,講義ノートプリントのうち,今回の授業内容に関 する箇所を読んでおくこと.
8. 学習成果の確認(中間テスト:範囲は第7回まで)
 これまでの学習内容を理解しているかテストする.
 準備学習:今までの総復習をしておくこと.
9. 関数と写像
 関数と写像について解説する.また,よく現れる関数について紹介する.
 準備学習:前々回の復習をして出された問題を解くこと.また,講義ノートプリントのうち,今回の授業内容に 関する箇所を読んでおくこと.
10. ベクトル
 ベクトルとその演算について解説する.
 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,講義ノートプリントのうち,今回の授業内容に関 する箇所を読んでおくこと.
11. ノルム
 ベクトルのノルムを説明し,射影や鏡像について解説する.
 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,講義ノートプリントのうち,今回の授業内容に関 する箇所を読んでおくこと.
12. 行列
 行列とその演算について解説する.
 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,講義ノートプリントのうち,今回の授業内容に関 する箇所を読んでおくこと.
13. 行列と図形
 行列による線形変換,特に拡大縮小,反転,置換,回転,直交変換について解説する.
 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,講義ノートプリントのうち,今回の授業内容に関 する箇所を読んでおくこと.
14. 総復習
 今までの総復習として,特に理解の浅い点を解説する.
 準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,今までの授業内容を振り返り,理解できていない 点をまとめておくこと.
15. 学習成果の確認(期末テスト:範囲はすべて)
 これまでのすべての学習内容を理解しているかテストする.
 準備学習:今までの総復習をし,なるべく多くの問題を解いておくこと.

<成績評価方法>
試験によって到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。

<教科書>
指定教科書なし.
講義ノートプリントを配布する.

<参考書>
指定参考書なし.
テーマによって,講義中に個別に紹介することもある.

<オフィスアワー>
新宿: A2316 火曜日5時限(ただし会議がある場合を除く)、もしくは、事前にアポをとった時間。

※連絡用メールアドレスや研究室の場所など,詳しいことは初回授業時に知らせる.

<学生へのメッセージ>
1学年前期の必修であり,今後の基本となる大事な科目です.
また,数学は基礎からの積み重ねが必要な学問です.
高校の数学に自身のない学生は,必ず学習支援センターに相談してください.
ただし,講義の内容に関する質問は学習支援センターでなく,担当教員あるいはSA(Student Assistant)にしてください.

<備 考>
同学期に「情報数学演習I」を履修している場合,「情報数学演習I」の単位が修得できなければ,この「情報数学I」も不合格となる.


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