2015年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

教育問題を考える(Seminar on Educational Problem)[3309]

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2単位
内山 宗昭 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
教育問題については社会から関心がもたれている。教育問題といっても様々なテーマがあるわけだが、その中で、関心があるものがある、あるいは漠然としてはいても何か考えてみたいと思う学生があればぜひ参加してほしい。ここでは、教育に関するいろいろな問題について具体的なテーマを取り上げて、その背後にある教育に対する考え方や問題点を検討しながら、「教育」を考える場としたい。学生各自の関心のあるテーマや考えを大事にしたい。
  講義のテーマとして幾つかを提示し、考える材料としたい。また、各自自由にテーマを選定してもらいたい。自分が関心を持つもの、専門領域と重なってゆくようなテーマ等、広く自由に考えてもらって、自分の問題関心を育てるきっかけにして欲しいと願っている。

<受講にあたっての前提条件>
教育問題について考えてみようという意欲が漠然としてでもあれば歓迎したい。

<具体的な到達目標>
具体的な達成目標としては、1)広く「教育」に関心を持ち、自分の問題意識を持つ。 2)教育の問題を考えてゆく見方や方法を学習する。 3)テーマについてまとめレポートとする。

<授業計画及び準備学習>
1. [ガイダンス 「教育問題」をどのように考察してゆくのか] 導入とテーマ選択のアドバイス。
2. [講義 現代の「教育問題」] テーマ選定の動機付けとして、現代の動向を中心に解説。
3. [講義 子どもとメディア 1 ] 子どもの環境におけるメディアの影響について考える。
4. [講義と小レポート 子どもとメディア 2 ] 前回の続きと各自の意見をまとめる。
5. [テーマの選定] 各自のレポートテーマを考えてゆく。全体の意見交換。
6. [講義と個別指導] 各自のテーマと直接関係する講義と個別のアドバイスを行う。
7. [中間報告] レポートについての報告。
8. [個別指導] 報告に基づき全体指導と個別指導を行い、レポート作成のアドバイスをする
9. [講義 学校改革の課題 1 ] 学校改革の課題から取り上げる。
10. [講義と小レポート 学校改革の課題 2 ] 前回の続きと各自の意見をまとめる。
11. [講義 体罰の社会史 1] 体罰問題を社会史の観点から取り上げて考えてゆく。
12. [講義 体罰の社会史 2] 前回の続きと各自の意見をまとめる。
13. [報告] レポートの進捗状況を報告。
14. [個別指導] 最終レポートの仕上げのためのアドバイスを個別に行う。
15. [学習成果の確認(レポート課題の作成)] 授業のまとめと、個別に最終レポートを提出。

準備学習 各自のテーマを選び、最終的にレポート作成へ向けて準備してゆくこと。

 尚、講義のテーマは、参加者の意向・動向をふまえて、関心を共有できやすいテーマに変更することがある。 講義と個別指導の効率的な組み合わせを図り、自由な雰囲気の中で学びを進めたい。

<成績評価方法>
最終報告としてのレポートを中心に評価を行う(70%)。これに授業時の内容に即した小レポート、報告と(30%)を総合して評価を行う。Grade D 以上の者に単位を認める。レポートに至るまでに、アドバイス等を行ってゆくので、おのずから上記の達成目標にかなう水準へと向かう。

<教科書>
特に使用しない。

<参考書>
授業中に適宜指示する。

<オフィスアワー>
八王子校舎では、授業の前後、水曜日4時限、5時限、金曜日5時限の前後、1E-309また教職課程資料室

<学生へのメッセージ>
この授業は、もともと少人数のゼミ形式から出発したため、現在も、各自の問題関心を深め、継続して考えてゆく態度や方法を少しでも習得する場になりえたら、と常々思っています。今までも、その時に強い社会的関心が持たれたテーマ、また環境教育や学校建築、情報化等、自分の専門領域に重なる可能性のあるテーマ、あるいはそれ以外の多様なテーマについてとりあげています。なかにはとてもユニークなテーマもあります。あまり硬く考えず、自分の興味関心の持てるテーマを選んで下さい。


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