2015年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

ソフトウェア設計法II(Software Design Methodology II)[2E25]

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2単位
位野木 万里 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
ソフトウェア製品開発現場では基本的な技術となっている,オブジェクト指向に基づくモデル中心のソフトウェア開発に焦点をあてて,開発プロセスの上流である要求定義からテスト・運用までの一通りについてソフトウェア製品開発プロジェクトを設定した演習形式により開発技術と知識を習得する.

<受講にあたっての前提条件>
プログラミング科目およびソフトウェア設計法Tの単位を取得していること.

<具体的な到達目標>
製品ソフトウェア開発を行う上での用語,手法,表記方法を理解し説明でき,それらを用いて開発成果物が作成できる.

<授業計画及び準備学習>
以下の項目に沿って講義を進める.場合によっては順番が前後することもあるが,その場合は事前に告知する.各単元名がそのままキーワードとなっているので,事前にWeb等で基礎知識を得て講義に望むことが望ましい.

1.ガイダンス:ソフトウェア工学、オブジェクト指向、プロジェクト設定
2.オブジェクト指向モデリング:クラス、抽象化、継承、ポリモルフィズム
3.モデリング/プロジェクト管理ツール
4.要求定義、ドメイン分析
5.システム分析、アーキテクチャ設計
6.基本設計:構造設計
7.基本設計:振る舞い設計
8.詳細設計およびテスト仕様作成
9.実装・単体テスト(テスト仕様作成・実施・評価)
10.結合テスト(テスト仕様作成・実施・評価)
11.システムテスト(テスト仕様作成・実施・評価)
12.ユーザ検証テスト(テスト仕様作成・実施・評価)
13.品質管理および製品出荷レビュー
14.保守・運用実践、リファクタリング,まとめ
15.学習成果の確認(試験)

<成績評価方法>
講義中に演習課題を実施する.評価は課題と期末試験によっておこなう.課題と期末試験が共に60%以上で合格とする.

<教科書>
高橋直久,丸山勝久:情報工学レクチャーシリーズ ソフトウェア工学,森北出版,2010

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>
水曜日:16:20〜17:50
上記以外,随時質問等に応じますので,メール等で予約をお願いします.詳細は初回に説明します.

<学生へのメッセージ>
この講義ではプロジェクトを設定してソフトウェア製品開発プロジェクトを疑似体験します.単にプログラムを作成することと,製品ソフトウェアを工業的に構築することの違いをしっかり習得していただきたいと思います.製品ソフトウェアを工業的に構築するのは大変難しいことですが,家を建てる,家電を生産するなどの別の製品開発のアナロジーを適用すると,その違いが分かるようになると思います.


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