2015年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
○情報処理演習(Exercises in Computer Literacy)[4222]
1単位 山崎 浩之 講師 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 講義と演習を通して、コンピュータプログラミングの基礎を身につける。
- <受講にあたっての前提条件>
- 指定の教科書を毎回必ず持参すること。
- <具体的な到達目標>
- VBA(Visual Basic for Applications)の基本的な文法を正確に理解する。
VBAで書かれたプログラムを読んで理解できるようになる。 VBAを用いて簡単なプログラムを書き、動作を確認し、デバッグを行うことができるようになる。 プログラムが読みやすくなるよう丁寧にコーディングを行おうとする態度を身につける。 処理手順を工夫して、実行効率のよいプログラムを書こうとする態度を身につける。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. Excel VBAの基本操作、変数の種類
後期の授業内容と成績評価について説明する。 教科書第1章・第2章のサンプルプログラムを例に、Excel VBA環境の使い方を練習する。 準備学習:教科書第2章を熟読する。 2. 四則演算と条件判断文 準備学習:教科書第3章を熟読する。 3. 繰り返し文による反復(1) 準備学習:教科書第4章を熟読する。 4. 繰り返し文による反復(2) 典型的な反復処理を練習する。 数列の計算・冪乗根の近似値(収束)・覆面算(探索) 準備学習:教科書第4章の章末問題を解く。 5. プロシージャ SubプロシージャとFanctionプロシージャ 準備学習:教科書第5章を熟読する。 6. 前半のまとめ 前半(第1〜5章)の内容について身についているか、模擬試験形式で確認する。 プロシージャの応用(課題の制作)。 ワークシートからFunctionプロシージャを呼び出す。 準備学習:前半の内容について疑問があれば質問できるよう整理しておく。 7. 配列とワークシートの利用 配列とセルの共通点・相違点に焦点をあてて解説する。 準備学習:教科書第9章前半を熟読。教科書第6章前半を熟読する。 8. ワークシートの活用 オブジェクト変数。グラフを描く(ChartWizardの利用)。 準備学習:教科書第6章後半を熟読する。 9. 再帰呼び出しによる反復 ハノイの塔を題材とし、再帰・漸化式・数学的帰納法の関係を解説する。 準備学習:教科書第7章を熟読する。 10. 文字・文字コードの処理と暗号 シーザー暗号・アフィン暗号を題材に、ASCII文字符号の処理を解説する。 準備学習:教科書第8章を熟読する。 11. 文字列の処理と再帰的関数 文字列・単語列の処理を題材に、繰り返し文と再帰関数の練習をする。 準備学習:教科書第8章の章末問題を解く。 12. 後半のまとめ ユーザ定義型について、簡単に解説する。 後半(第6〜9章)の内容について身についているか、模擬試験形式で確認する。 準備学習:後半の内容について疑問があれば質問できるよう整理しておく。 13. 応用例1 モンテカルロ法 モンテカルロシミュレーション・モンテカルロ積分について紹介する。 準備学習:教科書第10章を熟読する。 14. 応用例2 整列アルゴリズム 各種の整列アルゴリズムについて紹介し、計算量の評価について簡単に比較する。 準備学習:教科書第17章を熟読する。 15. 学習成果の確認(試験) 準備学習:出題範囲(教科書第1〜9章および付録)の全体を熟読する。 プログラムが読めて書けるよう、十分練習しておく。
- <成績評価方法>
- 定期試験(40%)と演習評価(60%)で評価し、Grade D以上の者に単位を認めます。
定期試験を未受験であった場合は受講放棄として扱われ、Grade Fとなります。 演習評価は提出課題の提出状況と完成度に加え、毎回の授業への参加状況を評価します。 提出課題については上記の授業計画に記載していませんが、授業の進行に沿って提出用の課題を出題し、期限を明示して提出の指示を与えますので、出題内容をよく確認し、指定された期限までに仕上げて提出してください。受理できる水準にない課題に対しては、再提出を求める旨をメールで連絡しますので、指示に従ってください。
- <教科書>
- 『Excel環境におけるVisual Basicプログラミング 第3版』加藤 潔 著(共立出版)
- <参考書>
- 教科書の内容を越える情報は、マイクロソフト社から公開されているウェブページ上のドキュメントから得ることができます。
『Office 2013 Visual Basic for Applications 言語リファレンス』 http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/gg264383(v=office.15).aspx
- <オフィスアワー>
- 八王子は土曜日(11:00〜15:00)をオフィイスアワーとする。15号館地階 教員準備室。
新宿は火・水・木曜日(16:30〜18:30)をオフィスアワーとする。居室はA-1476、部屋がわからなければ14階受付を訪ねること。 不在の場合もあるので、事前に連絡することを推奨する。 学生連絡用のアドレスは[ct10634@ns.kogakuin.ac.jp]
- <学生へのメッセージ>
- 上記の指定教科書を演習書として利用します。一人一冊ずつ必ず毎回持参してください。他の学生の教科書を見せてもらう行為は、相手に迷惑となるので禁止しています。
主にプログラミングを扱うので、ただ授業に出席しているだけでは力はつきません。「理解できるまで自分で考える・わからないことは必ず質問する」という姿勢で臨んでください。
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