2015年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

情報処理演習(Exercises in Computer Literacy)[4222]

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1単位
山崎 浩之 講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
講義と演習を通して、コンピュータプログラミングの基礎を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
指定の教科書を毎回必ず持参すること。

<具体的な到達目標>
VBA(Visual Basic for Applications)の基本的な文法を正確に理解する。
VBAで書かれたプログラムを読んで理解できるようになる。
VBAを用いて簡単なプログラムを書き、動作を確認し、デバッグを行うことができるようになる。
プログラムが読みやすくなるよう丁寧にコーディングを行おうとする態度を身につける。
処理手順を工夫して、実行効率のよいプログラムを書こうとする態度を身につける。

<授業計画及び準備学習>
1. Excel VBAの基本操作、変数の種類
  後期の授業内容と成績評価について説明する。
  教科書第1章・第2章のサンプルプログラムを例に、Excel VBA環境の使い方を練習する。
  準備学習:教科書第2章を熟読する。
2. 四則演算と条件判断文
  準備学習:教科書第3章を熟読する。
3. 繰り返し文による反復(1)
  準備学習:教科書第4章を熟読する。
4. 繰り返し文による反復(2)
  典型的な反復処理を練習する。
  数列の計算・冪乗根の近似値(収束)・覆面算(探索)
  準備学習:教科書第4章の章末問題を解く。
5. プロシージャ
  SubプロシージャとFanctionプロシージャ
  準備学習:教科書第5章を熟読する。
6. 前半のまとめ
  前半(第1〜5章)の内容について身についているか、模擬試験形式で確認する。
  プロシージャの応用(課題の制作)。
  ワークシートからFunctionプロシージャを呼び出す。
  準備学習:前半の内容について疑問があれば質問できるよう整理しておく。
7. 配列とワークシートの利用
  配列とセルの共通点・相違点に焦点をあてて解説する。
  準備学習:教科書第9章前半を熟読。教科書第6章前半を熟読する。
8. ワークシートの活用
  オブジェクト変数。グラフを描く(ChartWizardの利用)。
  準備学習:教科書第6章後半を熟読する。
9. 再帰呼び出しによる反復
  ハノイの塔を題材とし、再帰・漸化式・数学的帰納法の関係を解説する。
  準備学習:教科書第7章を熟読する。
10. 文字・文字コードの処理と暗号
  シーザー暗号・アフィン暗号を題材に、ASCII文字符号の処理を解説する。
  準備学習:教科書第8章を熟読する。
11. 文字列の処理と再帰的関数
  文字列・単語列の処理を題材に、繰り返し文と再帰関数の練習をする。
  準備学習:教科書第8章の章末問題を解く。
12. 後半のまとめ
  ユーザ定義型について、簡単に解説する。
  後半(第6〜9章)の内容について身についているか、模擬試験形式で確認する。
  準備学習:後半の内容について疑問があれば質問できるよう整理しておく。
13. 応用例1 モンテカルロ法
  モンテカルロシミュレーション・モンテカルロ積分について紹介する。
  準備学習:教科書第10章を熟読する。
14. 応用例2 整列アルゴリズム
  各種の整列アルゴリズムについて紹介し、計算量の評価について簡単に比較する。
  準備学習:教科書第17章を熟読する。
15. 学習成果の確認(試験)
  準備学習:出題範囲(教科書第1〜9章および付録)の全体を熟読する。
       プログラムが読めて書けるよう、十分練習しておく。

<成績評価方法>
定期試験(40%)と演習評価(60%)で評価し、Grade D以上の者に単位を認めます。
定期試験を未受験であった場合は受講放棄として扱われ、Grade Fとなります。
演習評価は提出課題の提出状況と完成度に加え、毎回の授業への参加状況を評価します。
提出課題については上記の授業計画に記載していませんが、授業の進行に沿って提出用の課題を出題し、期限を明示して提出の指示を与えますので、出題内容をよく確認し、指定された期限までに仕上げて提出してください。受理できる水準にない課題に対しては、再提出を求める旨をメールで連絡しますので、指示に従ってください。

<教科書>
『Excel環境におけるVisual Basicプログラミング 第3版』加藤 潔 著(共立出版)

<参考書>
教科書の内容を越える情報は、マイクロソフト社から公開されているウェブページ上のドキュメントから得ることができます。
   『Office 2013 Visual Basic for Applications 言語リファレンス』
   http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/gg264383(v=office.15).aspx

<オフィスアワー>
八王子は土曜日(11:00〜15:00)をオフィイスアワーとする。15号館地階 教員準備室。
新宿は火・水・木曜日(16:30〜18:30)をオフィスアワーとする。居室はA-1476、部屋がわからなければ14階受付を訪ねること。
不在の場合もあるので、事前に連絡することを推奨する。
学生連絡用のアドレスは[ct10634@ns.kogakuin.ac.jp]

<学生へのメッセージ>
上記の指定教科書を演習書として利用します。一人一冊ずつ必ず毎回持参してください。他の学生の教科書を見せてもらう行為は、相手に迷惑となるので禁止しています。

主にプログラミングを扱うので、ただ授業に出席しているだけでは力はつきません。「理解できるまで自分で考える・わからないことは必ず質問する」という姿勢で臨んでください。


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