2015年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

情報処理演習(Exercises in Computer Literacy)[3118]

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1単位
倉林 有 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
 
 Microsoft Office に搭載されたプログラミング言語である VBA (Visual Basic for Applications) を Excel から利用し、基本的なプログラミングについて学ぶ。Excel の処理の自動化についても取組む。

<受講にあたっての前提条件>
 
 教わるのではなく、学ぶことが、この授業を受けるための前提条件である。

 また、別の必修科目で学ぶ C 言語の基本的知識を前提に授業を行い、共通する内容については、説明をかなり省く。

 そのため、夏季休業が終わるまでに、C 言語について次の 3 点を最低限習得しておくこと。

● 関数を自作し、自在に利用できるようになる。
● 関数の引数の役割を理解し、自在に利用できるようになる。
● 実引数と仮引数を区別できるようになる。

<具体的な到達目標>
 
 主に教科書について、取組んだ内容の理解。

<授業計画及び準備学習>
 
 質問に対しては、授業もしくは E-mail を通じて回答を行う。これに関する詳細は、授業中に説明する。

 以下の一覧では、[ ] 内に教科書の章を示す。

 毎回の準備学習として、以下を参考に教科書の各章について十分な予習を行ってほしい。


01. Excel VBA の基本操作 [1 章]、変数等の利用法 [2 章]

02. 四則演算 [2 章]、演習 [1、2 章]

03. 条件分岐 [3 章]、繰返し文による反復処理 [4 章]

04. 演習 [3、4 章]

05. プロシージャ: 処理を纏めたもの [5 章]

06. 演習 [5 章]

07. VBA のオブジェクト指向的部分 [6 章]

08. グラフの描画 [6 章]、配列 [9 章]

09. ユーザー定義型 [9 章]、演習 [6、9 章]

10. 演習 [6、9 章]

11. 再帰呼出しによる反復処理 [7 章]

12. 文字列の処理 [8 章]

13. 演習 [7、8 章]

14. 総合演習

15. 期末試験

<成績評価方法>
 
 成績に占める割合を

期末試験 40%、演習課題 60%

とし、これらを到達目標に照らして A+、A、B、C、D、F の 6 段階の Grade で評価し、

D 以上の者

に単位を認める。

 ただし、以下の補則に注意すること。

● 公欠、もしくは、それに準ずるもの以外の欠席は、1 回につき、課題演習 1 回の満点分の減点とする。

● 期末試験を 1 度でも受験しなかった場合、履修放棄と見なす。

<教科書>
 
加藤 潔, "Excel 環境における Visual Basic プログラミング 第 3 版," 共立出版株式会社, 東京, 2013.
http://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320123397

<参考書>
 
 当授業とは直接関係ないが、授業内容を円滑に理解するため、以下の C 言語の入門書を紹介しておく。C 言語の授業の教科書の他に入門書を 1 冊入手し、併用して学習することを勧める。

菅原 朋子, "速習 C 言語入門 [第2版]," 株式会社 マイナビ, 東京, 2012.
https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=22848

岡嶋 裕史, "スラスラわかる C 言語," 株式会社翔泳社, 東京, 2012.
http://books.shoeisha.co.jp/book/b100368.html

川場 隆, "わかりやすい C 入門編," 株式会社秀和システム, 東京, 2011.
http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/3083.html

倉 薫, "C 言語 改訂版 1," 株式会社翔泳社, 東京, 2009.
http://books.shoeisha.co.jp/book/b73394.html

山田 和夫, "基礎からの C," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2008.
http://www.sbcr.jp/products/4797349818.html

<オフィスアワー>
 
 非常勤のため、基本的に授業前後、もしくは、メールでの対応となる。

<学生へのメッセージ>
 
 自発的に学習することなく、授業に出席しているだけで理解できるような授業は行わない。そのような授業から得られるものは、大抵少ないからである。

 また、本科目で扱う内容すべてについて、授業時間内に十分に取組むのは不可能であるため、多くの宿題を課す。これらの宿題は、各自の負担をむしろ軽減することに繋がるから、必ず取組むこと。

 その他、学習に関する困難を少しでも緩和するため、次の行動が各自に望まれる。

● 授業中に分からないことがあれば、質問して解決する。
● 積極的に授業に参加する。つまり、いるだけにならない。
● このシラバスを参考に、予復習を十分にする。


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