| 2015年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
 
 
アメリカ言語文化事情(American Studies in Language and Culture)[2504]
 4単位
 杉野 俊子 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
<学位授与の方針>| ○ | 1. 基礎知識の習得 |  |  | 2. 専門分野知識の習得 |  | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 |  | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 |  | ○ | 5. 創成能力 | 
<授業のねらい>移民国家として多民族性を認めているアメリカですが、言語に関しては多様性を認めているのでしょうか。ネイティブアメリカン、奴隷して連れてこられた黒人・アメリカン、ヒスパニック、日系アメリカ人の言語・教育政策の事例を通して、アメリカ社会とアメリカ人の言語観を見ていきます。最終的には日本人の言語観についても考えていきます。前期は、社会問題に関連したテーマをとりあげ、グループに分かれてディベートの練習、後期は言語現象に関連するテーマで、小論文を英語で書く練習をします。学生の英語能力に合わせて、日本語の解説もつけ授業を進めていきます。DVDなどをふんだんに使って、映像からも理解を深めていきます。<受講にあたっての前提条件>特にありませんが、この授業に興味とやる気を持って、途中で辞めないで最後まで受講してくれる学生を希望します。授業内の課題などを真面目に取り組んでくれれば、不可にはならない授業です。<具体的な到達目標>この授業では「アメリカ人の言語観とは」という一つのテーマにそって、「英語そのもの」ではなく、「英語を使って」内容把握をしていきます。以下の点の理解力が増します。
 ・アメリカ社会や歴史に関連する知識とともに、関連する語彙や表現力。
 ・知らない単語をすべて調べなくても英文の大意を把握できる力。
 ・読んだ内容を要約し、それに対する自分の意見をまとめる力。
 ・関連するDVDや内容の書き取りを通してのリスニング力。
 ・ディベートや小論を書く作業を通しての論理的思考力。
<授業計画及び準備学習>この授業では、「アメリカ人の言語観とは」という一つのテーマにそってアメリカ社会を考えていくのですが、前期の授業時間は、講義・課題執筆・発表準備、発表、フィードバックの時間に使います。第 1回目: 授業の進め方・準備学習の仕方・受講の心得についてガイダンス
 アメリカ社会を理解する基本的な用語や概念の説明
 (準備学習)シラバスを読んでくる
 第 2回目: アメリカ・インディアンについて調べてきたことを発表
 (準備学習)アメリカ・インディアンについてNetなどを調べてくる
 第 3回目: アメリカ・インディアンの同化政策と言語変容 1
 (準備学習)教科書の日本語の解説を読み、英語の文章を読んでくる
 第 4回目: アメリカ・インディアンの同化政策と言語変容 2
 (準備学習)教科書の日本語の解説を読み、英語の文章を読んでくる
 第 5回目:インディアンに関するDVD、現代のアメリカ・インディアン
 (準備学習)リスニング力が増す自己学習をしてくる
 第 6回目: 現代のネイティブアメリカン、DVD
 (準備学習)リスニング力が増す自己学習をしてくる
 第 7回目: 黒人奴隷とジムクロウ法 1
 (準備学習)意見を簡単な英語で書けるように練習をしてくる
 第 8回目:黒人奴隷とジムクロウ法 2
 (準備学習)ディベートのテーマを考える
 第 9回目:ジムクロウ法のDVD、ディベートの練習
 (準備学習)ディベートの原稿をまとめてくる
 第10回目:アフリカン・アメリカン英語(エボニックス)1
 (準備学習)この章の内容を英語で読んでくる
 第11回目:アフリカン・アメリカン英語(エボニックス)2
 (準備学習)この章の内容を英語で読んでくる
 第12回目:ディベート(予選)、エボニックス 3
 (準備学習)ディベートの原稿を読んでくる
 第13回目:エボニックスDVD、ディベート(予選)
 (準備学習)ディベートの練習
 第14回目:エボニックスDVD、ディベート(決勝)
 (準備学習)ディベートの練習
 第15回目: 習熟度の確認および成績評価のための試験
 (準備学習)単語・概念のテスト勉強をしてくる
 
 (後期) 後期の授業時間は、講義・小論文・発表準備、発表、フィードバックの時間に使います。
 
 第 1回目: 前期の復習、ライティング、リスニング練習
 (準備学習)英語に慣れてくること
 第 2回目: ヒスパニックとは 1
 (準備学習)第6章の日本語の解説を読んでから英文を読んでくる
 第 3回目: ヒスパニックとは(プエルトリコ人) 2
 (準備学習)教科書の日本語の解説を読み、英語の文章を読んでくる
 第 4回目: 二言語教育と提案227に至るまで
 (準備学習)論文のテーマを考えてくる。
 第 5回目: 二言語教育、ヒスパニックに関するDVD
 (準備学習)論文のテーマを考えてくる。文献をさがす。
 第 6回目: 論文のテーマについて話し合う。English-only運動 1
 (準備学習)教科書の内容と、論文の内容について考える
 第 7回目: 論文の第一段落を書く。English-only運動 2
 (準備学習)論文の第一段落を書いてみる
 第 8回目:論文の第一段落をまとめる。English-only運動 3
 (準備学習)論文の第二段落を考えてくる。
 第 9回目:日系人と太平洋移動 1、論文の第二段落を書く
 (準備学習)教科書の予習と論文の第二段落をまとめる。
 第10回目:日系人と太平洋移動 2、論文の第二段落を書く
 (準備学習)この章の内容を英語で読んでくる
 第11回目:日本在住の日系人 1
 (準備学習)この章の内容を英語で読んでくる
 第12回目:論文をまとめる、日本在住の日系人 2
 (準備学習)論文発表の準備
 第13回目:論文発表、日本での英語の位置づけを考える 1
 (準備学習)論文発表の練習
 第14回目:論文発表、日本での英語の位置づけを考える 2
 (準備学習)論文発表の練習
 第15回目: 習熟度の確認および成績評価のための試験
 (準備学習)単語・概念のテスト勉強をしてくる
<成績評価方法>前期評価=授業内試験(40%)・ディベート(25%)・平常点(授業参加・授業内小課題・予習)(35%)後期評価=授業内試験 (40%)・小論文(25%)・平常点(授業参加度、授業内小課題、予習)(35%)
 最終評価=(前期評価+後期評価)x50%
 出席と授業参加度を重視する授業です。
<教科書>「アメリカ人の言語観を知るための10章―先住民・黒人・ヒスパニック・日系の事例からー」杉野俊子著、大学教育出版
<参考書>特になし。プリント教材も配布します。<オフィスアワー>火曜日(授業の前後)あるいはby appointment(連絡先アドレス:sugino@cc.kogakuin.ac.jp)<学生へのメッセージ>・言語政策に対する予備知識は特に必要ありませんが、授業内で学習した内容について興味を持ち、積極的な態度で授業に参加してください。・新しい概念には、日本語の解説がついていますので、日本語の部分は予習で読んでおいてください。
 ・英語はクラスのレベルに合わせて読む量を変えますので、やる気を持続してください。
 ・真面目かつ積極的な態度で課題や小テストをこなしていけば、不可にはならない授業です。
 
 
| このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。 Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.
 |  |