2015年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

エンジニアのための医学(Knowledge of Medicine for Engineers)[4E25]

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2単位
堀内 邦雄 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
 ヒトは生物体である限り疾病や老化は必至である.よって医療領域の産業は今後ますます発展する.近年医療における診断,治療の進歩は著しい.これは工学機器の発達なくしては成しえなかった.今後のさらなる発展にこの分野の果たす役割は必須である.また,高齢者社会を迎え単に疾病に対しての診療機器だけでなく介護機器の開発は急務である.本授業は,医療に貢献する医療機器を開発するのに必要な基礎医学と臨床医学を学び,何が求められているかを知ることを目的とする.具体的な到達目標 1.医療の現状を説明できるようにする.2.人体の基本的な解剖,生理を理解する.3.主な肺疾患,消化器疾患,循環器疾患,腎疾患,神経疾患を知り説明できるようにする.4.医療工学機器の現状を把握し,現在求められているものを概説できるようにする.
(JABEE学習・教育目標)
「国際工学プログラム」
(C)基礎工学・専門工学知識の習得:◎
JABEE基準1の(1)の知識・能力:(c)(d)の(1)(d)の(2)a):◎

<受講にあたっての前提条件>
医用機器を受講していることが望ましい

<具体的な到達目標>
医療工学機器の構造を把握し概説できる
人体の構造の概略を理解し、心臓や腎臓の機能を説明できる。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス、総説
2.医療機器と工学技術
3.臨床工学
4.人工腎臓
5.分子生物学
6.動脈硬化 検査測定機器
7.血圧測定
8.呼吸器・輸液ポンプ
9.理学療法
10.人工心臓、人工弁
11.心臓内科
12.病院見学(医療機器の見学)*
13.病院見学(病院施設の見学)*
14.脳神経
15.学習成果の確認(レポート課題作成)
 注)*印は直近の土曜日午後に実施予定

予習:各回のシラバスのキーワードについて参考書等で確認しておく。
復習:各回の課題を基に授業内容の確認を行う。

<成績評価方法>
各回の授業の最後に100点満点の小テストを行い、全部の平均点が60点以上のもに単位を認める.
ただし,1回目を除き、未提出は0点とする。
また、平均点が60点未満の者で欠席がない場合はレポート課題を与え,内容が単位取得と同等とみなされた場合最終成績を60点とする.
「国際工学プログラム」の学習・教育目標(C)は、本科目およびこの目標に対応する卒業に必要な他の該当科目をすべて習得することにより達成される。

<教科書>
特に使用しない

<参考書>
図説・病気の成り立ちとからだ1、2:中野昭一編、医歯薬出版社
標準生理学:本郷利憲他編、医学書院    
         

<オフィスアワー>
新宿校舎17階:木曜日15:00〜16:00
犬目校舎2−104医療工学研究室:金曜日17:30〜18:30
質問は授業中にも受け付ける。

<学生へのメッセージ>
人の特性を理解して、斬新なアイデアの医療機器を開発して欲しい。

他学科からの履修を歓迎しています。医師や臨床工学技士等から直接医療現場の話が聞けます。


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