2015年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科
△熱力学II(Thermodynamics II)[5282]
2単位 雑賀 高 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 内燃機関や蒸気タービンでは,熱を機械的仕事に変換している。「熱力学 I」の基礎知識に基づいて,熱機関と作業機のサイクルの原理を理解し,サイクルの諸量を計算できるようにする。FE試験対策も視野に入れて,英文の専門用語も使えるようにする。演習を毎回行い,提出するので,全出席を前提とする。その日の講義の内容について直ちに演習を行い,理解を深める。疑問の点はまず自分で考えた上で,教員またはTAに質問することによって確認する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 「熱力学 I」に関する知識と計算力が必須である。さらに「数学 I」,「数学 II」の微分・積分に関する知識が必要である。習得後は「応用熱力学」へと発展させて,エネルギーと環境に対する機械技術者としての素養を身につけることができる。また,ECPのテーマがエネルギーに関係する場合,そのプロジェクトを遂行するための必要な知識を得られる。
- <具体的な到達目標>
- (1) 熱機関と作業機のサイクルに対して,状態変化の関係式を適用して計算できる。
(2) 蒸気の性質を理解し,蒸気表を用いて水および蒸気のエネルギーの流れと仕事・熱量の変化を計算できる。
(JABEE学習・教育目標) 「国際工学プログラム」 (C) 基礎工学・専門工学知識の習得:◎ JABEE基準1の(1)の知識・能力: (c) (d)の(1)(2)a)b)c)d):◎ (h):○
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 「熱力学 I」の復習
2. 熱機関と作業機のサイクル(オットーサイクル) 3. 熱機関と作業機のサイクル(ディーゼルサイクル) 4. 熱機関と作業機のサイクル(デュアルサイクル) 5. 試験1 6. 熱機関と作業機のサイクル(ブレイトンサイクル) 7. 圧縮機のサイクル 8. 冷凍機,ヒートポンプのサイクル 9. 試験2 10. 蒸気(水の状態変化) 11. 水蒸気のエンタルピー,エントロピー,乾き度 12. 飽和蒸気表と過熱蒸気表 13. ランキンサイクル(蒸気の断熱効果) 14. ランキンサイクル(基本サイクル) 15. 試験3
- <成績評価方法>
- 全3回の試験および演習成績のすべてが60% 以上を合格とする。ただし,欠席および遅刻は減点するので,試験のみで合格となっても,評価が不合格となることがあるので注意すること。「国際工学プログラム」の学習・教育目標 (C) は、本科目およびこの目標に対応する卒業に必要な他の該当科目をすべて習得することにより達成される。
- <教科書>
- 「機械技術者のための熱力学」熱力学教育研究会編(産業図書)
- <参考書>
- 指定参考書なし
- <オフィスアワー>
- 金曜日:八王子8号館206号室 16:00-18:00
上記時間外でも随時質問を受け付けます.メールでの質問も可. メールアドレス:saika@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 熱力学には理解しにくい概念が多くあります。必ず,出席しましょう。
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