2015年度工学院大学 建築学部
△物理学概論B(Introduntion to Physics B)[3471]
2単位 加藤 潔 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 建築学部の学生として必要な物理学の基礎知識を身につけることをねらいとする。
物理学は世界を科学的に理解するための基本的な学問のひとつである。 物理学の対象となる現象は広範囲に及ぶ。身の回りの現象をはじめとして,宇宙から素粒子に渡るが,これらを理解する根底には共通する基本原理がある。それは案外に簡明で,森羅万象の理解を助け,広い分野で不可欠の基盤となっている。 物理学概論Bでは熱力学,電磁気学,現代物理等の分野の基礎的な内容を理解する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 物理学概論A,基礎数学,微分積分I を履修していることが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 熱力学
1. エネルギーについての理解を深めることができる 2. 物質の状態の変化について習熟する 3. 温度とは何かを様々な角度から理解する
電磁気学 1. 電気や磁気に関する現象と,それを支配する法則を学ぶ 2. 簡単な電気回路をあつかえるようにする 3. 光の本質を理解できる
現代物理の世界 1. ミクロの世界の成り立ちを理解する 2. 宇宙の起源や進化について理解する
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 熱力学(1)。序論。熱力学の諸量(物質量,絶対温度,圧力)。
準備学習 復習:SI単位系について復習しておく。 予習:教科書8.1.1-2節を予習する。 2. 熱力学(2)。熱エネルギー。熱容量と比熱。 準備学習 復習:課題用紙No.1を解いて提出する。 予習:教科書8.1.3節を予習する。 3. 熱力学(3)。気体の状態方程式。pV図。気体のする仕事。 準備学習 復習:課題用紙No.2を解いて提出する。 予習:教科書8.2.1-3節を予習する。 4. 熱力学(4)。内部エネルギーとエントロピー。 準備学習 復習:課題用紙No.3を解いて提出する。 予習:教科書8.3.1,8.4.1節を予習する。 5. 熱力学(5)。気体の状態変化。 準備学習 復習:課題用紙No.4を解いて提出する。 予習:教科書8.4節を予習する。 6. 電磁気学(1)。序論。電荷と電場。 準備学習 復習:課題用紙No.5を解いて提出する。 予習:教科書9.1-9.2節を予習する。 7. 電磁気学(2)。磁石,電流と磁場。 準備学習 復習:課題用紙No.6を解いて提出する。 予習:教科書9.7-8節を予習する。 8. 電磁気学(3)。時間変動する場。電磁誘導。 準備学習 復習:課題用紙No.7を解いて提出する。 予習:教科書9.9節を予習する。 9. 電磁気学(4)。マクスウェルの方程式。電磁波。 準備学習 復習:課題用紙No.8を解いて提出する。 予習:教科書9.10-9.11節(の指定部分)を予習する。 10. 電気回路(5)。直流回路。電力。オームの法則。 準備学習 復習:課題用紙No.9を解いて提出する。 予習:教科書9.15.1節を予習する。 11. 現代物理学(1)。相対性理論。 準備学習 復習:課題用紙No.10を解いて提出する。 予習:教科書10.1節を予習する。 12. 現代物理学(2)。量子論。 準備学習 復習:課題用紙No.11を解いて提出する。 予習:教科書10.2節を予習する。 13. 現代物理学(3)。ミクロの世界。 準備学習 復習:課題用紙No.12を解いて提出する。 予習:教科書10.3節を予習する。 14. 現代物理学(4)。宇宙論。 準備学習 復習:課題用紙No.13を解いて提出する。 予習:教科書10.4節を予習する。 15.学習成果の確認(期末試験) 準備学習 前回までの総復習を行うこと
- <成績評価方法>
- 授業で配布する課題,小テスト等を30点満点で評価する。また,期末試験を70点満点で採点し,これらの結果を合わせて100点満点で評価し,60点以上の者を合格とする。
- <教科書>
- 「理工系物理学講義(改訂版)」加藤潔(培風館)
- <参考書>
- 指定参考書なし。
特に指定しません。数冊の本を見比べることでより理解が深まりますので、各自学習支援センター、図書館、書店などで探してみてください。
- <オフィスアワー>
- 水曜2限,1W-331室。電子メールを活用し,予約すれば,指定時間以外でも対応する。
- <学生へのメッセージ>
- 担当者ホームページ(http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/)に講義に関する詳細な指示,試験などに関する連絡、講義資料や昨年度の試験問題などを提示しているので各自確認しておくこと。オフィスアワー以外の担当者への質疑や面談の予約は電子メールで行なうこと。
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