2015年度工学院大学 建築学部

物理学概論B(Introduntion to Physics B)[3381]

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2単位
小林 富雄 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
物理学概論Bでは、マクロな物理現象である「熱力学」と、現代物理学の基本的な考えである場の理論へ通じる「電磁気学」を中心に学ぶ。これらが、物理学概論Aで学んだ力学とあいまって、如何にして現代物理学へと発展していったか概観することを通し、物理的な考察力を高めることをねらいとする。

<受講にあたっての前提条件>
物理学概論Aを受講していること。

<具体的な到達目標>
熱力学
 1.エネルギーについての理解を深める。
 2.物質の状態の変化について習熟する。
 3.温度とは何かを様々な角度から理解する。

電磁気学
 1.電気や磁気に関する現象と、それを支配する法則を学ぶ。
 2.光の本質を理解する。
 3.簡単な電気回路をあつかえるようにする。

現代物理の世界
 1.ミクロの世界の成り立ちを理解する。
 2.宇宙の起源や進化について理解する。

<授業計画及び準備学習>
1.熱力学(1)。序論。熱力学の諸量(物質量、絶対温度、圧力)。
  準備学習:教科書8.1.1-2節を予習する。

2.熱力学(2)。熱エネルギー。熱容量と比熱。
  準備学習:教科書8.1.3節を予習する。

3.熱力学(3)。気体の状態方程式。pV図。気体のする仕事。
  準備学習:教科書8.2.1-3節を予習する。

4.熱力学(4)。内部エネルギーとエントロピー。
  準備学習:教科書8.3.1、8.4.1節を予習する。

5.熱力学(5)。気体の状態変化。
  準備学習:教科書8.4節を予習する。

6.電磁気学(1)。序論。電荷と電場。
  準備学習:教科書9.1-9.2節を予習する。

7.電磁気学(2)。磁石,電流と磁場。
  準備学習:教科書9.7-8節を予習する。

8.電磁気学(3)。時間変動する場。電磁誘導。
  準備学習:教科書9.9節を予習する。

9.電磁気学(4)。マクスウェルの方程式。電磁波。
  準備学習:教科書9.10-9.11節(の指定部分)を予習する。

10.電気回路(5)。直流回路。電力。オームの法則。
  準備学習:教科書9.15.1節を予習する。

11.現代物理学(1)。相対性理論。
  準備学習教科書10.1節を予習する。

12.現代物理学(2)。量子論。
  準備学習:教科書10.2節を予習する。

13.現代物理学(3)。ミクロの世界。
  準備学習:教科書10.3節を予習する。

14.現代物理学(4)。宇宙論。
  準備学習:教科書10.4節を予習する。

15.学習成果の確認(期末試験)
  準備学習:前回までの総復習を行う。

<成績評価方法>
授業で配布する課題、小テスト等を30点満点で評価する。また、期末試験を70点満点で採点し、これらの結果を合わせて100点満点で評価し、60点以上の者を合格とする。

<教科書>
『理工系物理学講義(改訂版)』 加藤潔(培風館)

<参考書>
必要に応じ、講義中に適宜紹介する。

<オフィスアワー>
質問等は、講義中およびその前後にお願いします。また電子メールでも対応します。

<学生へのメッセージ>
講義中わからないことがあれば、すぐ質問してください。単に講義を聴いているだけで、よく理解することは容易ではありません。自ら問題意識をもって、学ぶよう心がけてください。


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