2015年度工学院大学 建築学部

建築設計I(Architectural Design I)[5419]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
藤木 隆明 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
新海 俊一 非常勤講師  
中島 智章 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
境野健太郎 准教授  
山岸  綾 非常勤講師  
今村 幹 非常勤講師  
細谷 功 非常勤講師  
半田 雅俊 非常勤講師  
香川  浩 非常勤講師  
都築 弘光 非常勤講師  
原田 智章 非常勤講師  
   
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
■前半:「空間のデザイン」
模型を使った基礎的な立体造形の演習課題を行う。自分がつくりたいと思う空間イメージに関して数多くのアイデアを出し、それを模型の形でスタディして徐々に具体化していくというデザインのやり方を身につける。
与えられた空間のスケールを把握し、造形原理、あるいは素材と造形、言語イメージと造形などの関係を基礎に、スケール感を伴う空間のリアリティ、光のイメージ、発想力、表現力を養う。イメージにあった模型材料を選んで各自、空間を楽しく工夫表現する。
■中盤:「名作住宅図面のトレース」
建築の実施設計図のトレースを通して、構造や仕上げ、構法などに対する理解を深める。線を書く順序や、線の意味を知るとともに、講義の時間内に図面を仕上げられるように時間配分を身につける。
■後半:「キャンパス・ロッジ」の設計
与えられた敷地の環境条件を理解し、利用者が豊かな自然環境の中でどのように時間を過ごしたら良いかを想定しつつ小さな建築の設計を行なう。
抽象的な与条件から徐々に具体的な建築へと導いて行く設計過程を学生自らが経験することによって、建築デザインとはどのようなものかを体得する。与えられたプログラムに加え、それぞれでテーマを設定してユニークな空間のイメージを建築的に表現できるようになることが重要である。

<受講にあたっての前提条件>
『基礎設計』で行ったデザインに関する基本的な事項を習得していることが必要である。

<具体的な到達目標>
1. 抽象的なアイデアを具体的な建築空間としてまとめ上げ、それを図面や模型で表現できること。
2. 自分なりの設計テーマを見つけ、それを手がかりに設計をまとめていくやり方を身につける。
3. 与えられた時間内に図面(トレース)を仕上げることができること。
4. 自分の設計した建築について他の人に分かり易く説明できるようになるための基本を身につける。

<授業計画及び準備学習>
1、短期課題1:「空間のデザイン」課題説明
  授業の進め方・配付資料の説明、講義
2、短期課題1:「空間のデザイン」
  個人指導(コンセプト・アイディアのエスキース)
3、短期課題1:「空間のデザイン」
  個人指導(スタディ模型によるエスキース)
4、短期課題1:提出・講評
  短期課題2:課題説明:図面の書き方の講義
5、短期課題2:「名作住宅図面のトレース」
  1)平面詳細図のトレース 準備学習:「次の課題:キャンパス・ロッジ」事例研究のための資料収集
6、短期課題2:「名作住宅図面のトレース」
  2)平面詳細図のトレース 評価:提出、事例研究、収集確認・評価
7、設計課題:「キャンパス・ロッジ」課題説明
  講師によるショートレクチャー、敷地見学
8、事例の総合プレゼンテーションの提出、講評
  準備学習:各自の課題の敷地模型、ボリューム模型の制作
9、エスキースチェック(個人指導)
  準備学習:平面図、立面図などのスタディ、中間発表用模型制作
10、エスキースチェック(個人指導)
  準備学習:デザインのスタディ
11、中間提出、講評/エスキースチェック
  予習:構造を意識して平面図、断面図のスタディ
12、13、エスキースチェック(個人指導)
  準備学習:最終プレゼンテーションの検討
14、最終提出、採点講評
15、全体講評会

中間提出や最終提出以外でも準備学習について何らかの成果を毎回提出してもらう。
提出は提出日の9:00ー9:10までとし、それを超えると期限外提出となり減点の対象となる。

<成績評価方法>
1.テーマ/コンセプト 2.計画/デザイン 3.プレゼンテーション 4.熱意等の項目について,総合的に評価する。
単位の認定は,全課題の合計評価(加重平均)により到達目標に達したと認められる者(Grade D 以上の者)を合格とする.ただし、中間提出が未提出の者は、最終提出を認めない。毎週休まずに出席し、夏休みの課題を含む全ての課題を期限内に提出することが単位認定の最低条件である。

<教科書>
指定教科書なし。教科書は特に指定せず必要に応じて資料を配布する。

<参考書>
建築設計資料集成、建築関係の雑誌(新建築、住宅建築、GA JAPAN、A+Uなど)、建築家の作品集。
本杉省三他著『建築デザインの基礎』(彰国社)

<オフィスアワー>
授業終了直後適宜。fujiki@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
まずは設計を楽しんで下さい。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.