2015年度工学院大学 建築学部

建築設計I(Architectural Design I)[5418]

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2単位
飯島 直樹 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
大内田 史郎 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
今永 和利 非常勤講師  
川向 政博 非常勤講師  
船越 康弘 非常勤講師  
塩見 一郎 特任教授  
長尾 亜子 非常勤講師  
平井  充 非常勤講師  
中島 智章 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
浦  俊弥 非常勤講師  
   
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
建築学部1年生の、基礎的な修練を行う。「空間のデザイン」は空間という抽象の場を模型を用いて経験させ、デザインの面白さに接近させる。「名作住宅図面のトレース」は図面の初歩を手描きで体験する。名作住宅のスケール感や魅力に接してもらう。「森の中の小さなキャンパスロッジ」は人が住まう形の原型を自然の中に設計する。学生にとっては初めての設計を「楽しむこと」が目的である。

<受講にあたっての前提条件>
設計や模型でつかう初歩的な道具の使い方を習得すること。鉛筆で書く図面の線が、普通の線ではなく生きた線であること、建築があたかも生きた物体であることを体感する。先ずは硬度、太さの異なる鉛筆を3本所持すること。心構えとして。そして、建築に限らず、今のうちに本を大量に読む事。これも心構えです。

<具体的な到達目標>
「空間のデザイン」はまとめることよりも、空間を発見することを目標とする。「住宅図面のトレース」は図面の仕組み、線の使い分け、文字の記載方法、の三点を到達目標とする。「キャンパスロッジ」は斜面というはじめての体験を克服し、なおかつ具体的な建築の場面に「空間を発見する楽しみ」を探し出す事。これらが目標である。

<授業計画及び準備学習>
1 :授業ガイダンス。課題のそれぞれの説明、スケジュール、提出物、使用する材料や道具のガイダンス。「空間のデザイン」の課題説明
2 :「空間のデザイン」アイデアスケッチのエスキース(いくつかの異なった発想を試みてスケッチする)
  準備学習:先輩の過去の作品や、建築雑誌などを参考にする
3 :「空間のデザイン」スタディ模型によるエスキース(楽しく自由に発想する)
  準備学習:スタディ模型によって、進化させることを学ぶ
4 :「空間のデザイン」の提出、講評。様々な発想とその可能性を伝達する。次週の課題(図面トレース)の説明
  準備学習:模型を完成させる
5 :「名作住宅図面のトレース」課題。図面の記号、線のかき分け方、図面の形式(通り芯など)を理解する。時間配分も考慮すること。
  製図に必要な道具の使い方を練習してみる
6 :「トレース」を指導を受けながら、時間内で完成させる
7 :「森の中の小さなキャンパスロッジ」課題説明。敷地調査。参考となる建築を紹介する。講師によるショートレクチャー実施。
  準備学習:小住宅の事例を雑誌などで研究する
8 :個人指導。平面スケッチでの検討
9 :個人指導。スタディ模型での検討
10:スタディ模型を絞り込む。デザインのアプローチの様々であることを学ぶ
11:中間発表。A1図面+スタディ模型。クラス全体で検証し、自作の検討を促進させる
12:個人指導。細部の処理等の検討。
13:「森の中の小さなキャンパスロッジ」課題提出。講評。デザインの多様さ、面白さを経験する講評とする。
14:3クラス共同講評会

<成績評価方法>
各課題毎にA,B,C,D評価を決定し、全体の平均でC以上を合格とする。Dを不合格とする。

<教科書>
「日本の近代建築・上下」藤森照信著・岩波新書

<参考書>
「飯島直樹のデザイン<カズイスチカ>臨床記録1985-2010 」飯島直樹著・平凡社

<オフィスアワー>
後期毎週金曜日、授業終了後18:00-19:00。八王子校舎3号館建築事務室にて。

<学生へのメッセージ>
最初の建築への入り口なので、上手くなることを断念すべきです。むしろ、いままで知らなかった事の発見と、驚きを経験して欲しいと思います。そうして、建築を「いいな」と思う事です。

<参考ホームページアドレス>
http:/www.iijima-design.com


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