2015年度工学院大学 建築学部
○建築設計I(Architectural Design I)[5418]
2単位 飯島 直樹 教授 [ 教員業績 JP EN ] 大内田 史郎 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 今永 和利 非常勤講師 川向 政博 非常勤講師 船越 康弘 非常勤講師 塩見 一郎 特任教授 長尾 亜子 非常勤講師 平井 充 非常勤講師 中島 智章 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 浦 俊弥 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 建築学部1年生の、基礎的な修練を行う。「空間のデザイン」は空間という抽象の場を模型を用いて経験させ、デザインの面白さに接近させる。「名作住宅図面のトレース」は図面の初歩を手描きで体験する。名作住宅のスケール感や魅力に接してもらう。「森の中の小さなキャンパスロッジ」は人が住まう形の原型を自然の中に設計する。学生にとっては初めての設計を「楽しむこと」が目的である。
- <受講にあたっての前提条件>
- 設計や模型でつかう初歩的な道具の使い方を習得すること。鉛筆で書く図面の線が、普通の線ではなく生きた線であること、建築があたかも生きた物体であることを体感する。先ずは硬度、太さの異なる鉛筆を3本所持すること。心構えとして。そして、建築に限らず、今のうちに本を大量に読む事。これも心構えです。
- <具体的な到達目標>
- 「空間のデザイン」はまとめることよりも、空間を発見することを目標とする。「住宅図面のトレース」は図面の仕組み、線の使い分け、文字の記載方法、の三点を到達目標とする。「キャンパスロッジ」は斜面というはじめての体験を克服し、なおかつ具体的な建築の場面に「空間を発見する楽しみ」を探し出す事。これらが目標である。
- <授業計画及び準備学習>
- 1 :授業ガイダンス。課題のそれぞれの説明、スケジュール、提出物、使用する材料や道具のガイダンス。「空間のデザイン」の課題説明
2 :「空間のデザイン」アイデアスケッチのエスキース(いくつかの異なった発想を試みてスケッチする) 準備学習:先輩の過去の作品や、建築雑誌などを参考にする 3 :「空間のデザイン」スタディ模型によるエスキース(楽しく自由に発想する) 準備学習:スタディ模型によって、進化させることを学ぶ 4 :「空間のデザイン」の提出、講評。様々な発想とその可能性を伝達する。次週の課題(図面トレース)の説明 準備学習:模型を完成させる 5 :「名作住宅図面のトレース」課題。図面の記号、線のかき分け方、図面の形式(通り芯など)を理解する。時間配分も考慮すること。 製図に必要な道具の使い方を練習してみる 6 :「トレース」を指導を受けながら、時間内で完成させる 7 :「森の中の小さなキャンパスロッジ」課題説明。敷地調査。参考となる建築を紹介する。講師によるショートレクチャー実施。 準備学習:小住宅の事例を雑誌などで研究する 8 :個人指導。平面スケッチでの検討 9 :個人指導。スタディ模型での検討 10:スタディ模型を絞り込む。デザインのアプローチの様々であることを学ぶ 11:中間発表。A1図面+スタディ模型。クラス全体で検証し、自作の検討を促進させる 12:個人指導。細部の処理等の検討。 13:「森の中の小さなキャンパスロッジ」課題提出。講評。デザインの多様さ、面白さを経験する講評とする。 14:3クラス共同講評会
- <成績評価方法>
- 各課題毎にA,B,C,D評価を決定し、全体の平均でC以上を合格とする。Dを不合格とする。
- <教科書>
- 「日本の近代建築・上下」藤森照信著・岩波新書
- <参考書>
- 「飯島直樹のデザイン<カズイスチカ>臨床記録1985-2010 」飯島直樹著・平凡社
- <オフィスアワー>
- 後期毎週金曜日、授業終了後18:00-19:00。八王子校舎3号館建築事務室にて。
- <学生へのメッセージ>
- 最初の建築への入り口なので、上手くなることを断念すべきです。むしろ、いままで知らなかった事の発見と、驚きを経験して欲しいと思います。そうして、建築を「いいな」と思う事です。
- <参考ホームページアドレス>
- http:/www.iijima-design.com
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|