2015年度工学院大学 建築学部

建築構法(Building Construction)[5309]

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2単位
石田 航星 助教  [ 教員業績  JP  EN ]
山下 哲郎 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
建築は建築物全体を支える躯体と,屋根,壁などの各部構法から構成されている。躯体は、自重や屋内の家具・設備の重さを支え、地震・風などによる外力に抵抗し、安全性を確保することが重要であり、躯体を理解するには材料のみならず建築構造についても理解する必要がある。他方、各部構法は快適な空間をデザインするための、壁や屋根、床などの構成方法をまとめた手順を整理したものである。これらの躯体・各部構法のなりたち,仕組み,そして働きについて,基本的な考え方をよく理解し、まずは主要な構造種別である鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造の構成について学んでもらいたい。

<受講にあたっての前提条件>
特にありません。

<具体的な到達目標>
(1) 木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の違いを理解している
(2) 柱、梁、床、壁などの建築を構成する部位の機能を理解し、おおよその寸法をイメージできる

<授業計画及び準備学習>
授業は構法に関する基本知識を石田が担当し、構造部分を山下が担当する。
1. ガイダンス:建築構法とは何か?(躯体と各部構法)
2. 建築物を構成する要素(柱、梁、天井、床、屋根などの各部位の成立や機能について)
3. 建築物に求められる機能
4. 建築物に使用される主要な材料
5. 建築物の構造(主要な構造方式、剛、ピン、反力)
6. 木造建築の構法1
7. 木造建築の構法2
8. 鉄骨造の構法
9. 鉄骨造の構造
10. RC造の構法
11. RC造の構造
12. 部位と取り合い、各部構法
13.免震構造
14.大空間の構造
15. 理解度試験

<成績評価方法>
以下の2条件を満たした学生を合格とする。

(1) 授業実施回数のうち、3分の2以上出席している
(2) 期末試験で評価し、GradeD以上を合格とする。

<教科書>
「建築構法(第五版)」内田,吉田他著(市ヶ谷出版社)

<参考書>
「3D図解による建築構法」小見康夫著(市ケ谷出版社)

<オフィスアワー>
金曜日12:30〜13:00 (八王子校舎建築教員控室)

<学生へのメッセージ>
建築構法は、快適な空間を実現するための設計上の定石である。非常に基本的な内容であり、クリエイティブな職業を志望して建築学部に入学した諸君には退屈に思えるかもしれないが、本授業で扱う建築物を成立させるための基本構造や、建築物を構成する部位や部材の名称や機能を知らなければ、品質の高い建築物を設計することは困難である。この授業で建築物の工学的な基礎知識を習得し、奇抜でありながら実現性の高い設計案を作成する基礎となる知識を学んで欲しい。

<備 考>
本講義は2015年度の1年生のみが受講できる。2年生以上の学生は、再履修学生も含め、後期の建築構法を受講すること。


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