2015年度工学院大学 建築学部
○建築設計I(Architectural Design I)[1316]
2単位 冨永 祥子 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 筧 淳夫 教授 [ 教員業績 JP EN ] 澤崎 宏 非常勤講師 稲葉 唯史 非常勤講師 伊藤 潤一 非常勤講師 上西 明 非常勤講師 保 清人 非常勤講師 中島 智章 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 松葉 邦彦 非常勤講師 仲亀 清進 非常勤講師
- <授業のねらい>
- ■前半:「空間のデザイン」
模型を使った基礎的な立体造形の演習課題を行う。自分がつくりたいと思う空間イメージに関して数多くのアイデアを出し、それを模型の形でスタディして徐々に具体化していくというデザインのやり方を身につける。 与えられた空間のスケールを把握し、造形原理、あるいは素材と造形、言語イメージと造形などの関係を基礎に、スケール感を伴う空間のリアリティ、光のイメージ、発想力、表現力を養う。イメージにあった模型材料を選んで各自、空間を楽しく工夫表現する。 ■中盤:「名作住宅図面のトレース」 建築の実施設計図のトレースを通して、構造や仕上げ、構法などに対する理解を深める。線を書く順序や、線の意味を知るとともに、講義の時間内に図面を仕上げられるように時間配分を身につける。 ■後半:「森の中のキャンパス・ロッジ」の設計 与えられた敷地の環境条件を理解し、利用者が豊かな自然環境の中でどのように時間を過ごしたら良いかを想定しつつ小さな建築の設計を行なう。 抽象的な与条件から徐々に具体的な建築へと導いて行く設計過程を学生自らが経験することによって、建築デザインとはどのようなものかを体得する。与えられたプログラムに加え、それぞれでテーマを設定してユニークな空間のイメージを建築的に表現できるようになることが重要である。
- <受講にあたっての前提条件>
- 『基礎設計』で行ったデザインに関する基本的な事項を習得していることが必要である。
- <具体的な到達目標>
- 1. 抽象的なアイデアを具体的な建築空間としてまとめ上げ、それを図面や模型で表現できること。
2. 自分の設計した建築について他の人に分かり易く説明できるようになるための第一歩。 3. 与えられた時間内に図面(トレース)を仕上げることができること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1、短期課題1:「空間のデザイン」課題説明
授業の進め方・配付資料の説明、講義 2、短期課題1:「空間のデザイン」 個人指導(コンセプト・アイディアのエスキース) 3、短期課題1:「空間のデザイン」 個人指導(スタディ模型によるエスキース) 4、短期課題1:提出・講評 短期課題2:課題説明:図面の書き方の講義 5、短期課題2:「名作住宅図面のトレース」 1)平面詳細図のトレース 予習:「次の課題:キャンパス・ロッジ」事例研究のための資料収集 6、短期課題2:「名作住宅図面のトレース」 2)平面詳細図のトレース 評価:提出、事例研究、収集確認・評価 7、設計課題:「森の中のキャンパス・ロッジ」課題説明 講師によるショートレクチャー、敷地見学 8、事例の総合プレゼンテーションの提出、講評 予習:各自の課題の敷地模型、ボリューム模型の制作 9、エスキースチェック(個人指導) 予習:平面図、立面図などのスタディ、中間発表用模型制作 10、エスキースチェック(個人指導) 予習:デザインのスタディ 11、中間提出、講評/エスキースチェック 予習:構造を意識して平面図、断面図のスタディ 12、エスキースチェック(個人指導) 予習:最終プレゼンテーションの検討 13、最終提出 14、クラス内講評会・採点 15、3クラス合同講評会
中間提出や最終提出以外でも予習について何らかの結果を毎回提出してもらう。 提出は提出日の9:00ー9:10までとし、それを超えると期限外提出となり減点の対象となる。
- <成績評価方法>
- 1.テーマ/コンセプト 2.計画/デザイン 3.プレゼンテーション 4.熱意等の項目について,総合的に評価する。
単位の認定は,全課題の平均点(加重平均)が60点以上を合格の目安とする.ただし、中間提出が未提出の者は、最終提出を認めない。毎週休まずに出席することが単位認定の最低条件である。
- <教科書>
- 指定教科書なし。教科書は特に指定せず必要に応じて資料を配布する。
- <参考書>
- 建築設計資料集成、建築関係の雑誌(新建築、住宅建築、GA JAPAN、A+Uなど)、建築家の作品集。
本杉省三他著『建築デザインの基礎』(彰国社)
- <オフィスアワー>
- 授業終了直後適宜。tominaga@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 設計は答えが一つではありません。あらゆる手段を尽くして自分の考えを第三者に伝え、共感してもらって初めて一つの答えとなります。
そのために、敷地模型やスタディ模型をつくる労力を惜しまず、言葉の整理・図面作業・模型作業をテンポよく行き来することで密度の濃いスタディをするように心がけましょう。 独りよがりな設計にならないためには、日頃から先生や友達と自分の考えや建築について話すこと。これがとても大事です。
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