2015年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科

建築セミナー(Special Seminar of Architecture)[S006]

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2単位
阿部 道彦 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
 卒業研究の導入教育を兼ねて、建築材料、特にコンクリートの使用材料、性質、調合、試験方法等に関する輪講と演習・実習を行い、建築材料の知識を深めるとともに、建築材料と社会との関係について学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
 建築材料、構造材料施工、内外装材料施工を受講し、それらについて基礎的知識を理解していること。また、材料実験を受講しているか、または、調査・実験について興味を持って取り組める意識を持っていることが望ましい。

<具体的な到達目標>
 建築材料、特にコンクリートのついて、以下の知識・能力の習得を到達目標とする。
1.論文を書く目的と一般的な論文の構成方法が理解できる。
2.使用材料(セメント、骨材、混和材料)の判別ができる。
3.コンクリートのスランプ、空気量、圧縮強度の意味を習得できる。
4.一般的なコンクリートの調合計算ができる。
5.統計的にデータをまとめて、図表にして表現できる。

<授業計画及び準備学習>
授業計画は以下のとおりである。なお、順番が異なる場合がある。
1.論文の目的と構成
2.輪読(概論、セメント、混和材料)
3.輪読(骨材、水)
4.輪読(コンクリートの性質)
5.輪読(試験方法)
6.輪読(コンクリートの耐久性)
7.調合と計算方法
8.調合演習
9.統計演習(統計量の理解)(レポート作成)
10.統計演習(回帰直線の求め方)(レポート作成)
11.論文の作成演習(その1:文章)
12.論文の作成演習(その2:図表)(レポート作成)
13.生コン工場見学
14.モルタル練り実習(レポート作成)
15.コンクリート練り実習(レポート作成)
最終試験

<成績評価方法>
 演習時に行うレポート(50%)と最終試験(50%)で判定する。60点以上を合格とする。

<教科書>
 コンクリート技術の要点、日本コンクリート学会

<参考書>
 建築材料用教材、日本建築学会

<オフィスアワー>
 時間:セミナー終了後、1時間
 場所:セミナー実施場所(新宿:25階ラウンジ、八王子:11号館1階セメントコンクリート実験室)
 連絡先:03-3340-3488 携帯 090-6007-8117 E-mail abe@cc.kogakuin.ac.jp
 

<学生へのメッセージ>
 私たちのまわりには、建築の材料に関係する問題が山積しています。それらをこつこつを解決していくことが社会の維持・発展には重要です。実験や調査に興味のある学生、材料と建築や社会との関係に興味のある学生を歓迎します。

<備 考>
 


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