2015年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科
商業インテリア(Commercial Interior Design)[5B26]
2単位 飯島 直樹 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 | ◎ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 商業インテリアは、1960年代以降、日本のデザイン界のなかで得意な発展を遂げた分野である。世界の中でもトップレヴェルにあり、ショップ空間、食空間、百貨店やモールのような商環境だけでなく、ホテルのようなサービス空間、オフィスや集合住宅、クリニック、学校、保育園、介護施設などの公共空間までがデザインの対象になっている。今年度は、そうした多岐にわたる商業インテリアを@知る(具体的店舗の分析と関連事例の調査)A見る(授業でのPPTによる実例紹介と、青山、銀座、新宿などの探偵)Bやってみる(レイアウトや素材の配分など即日設計で体験する)Cペチャクチャ・アワー(Bを元にショートプレゼン)といった場面を設け、実際の空間を通して授業を実行する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 商業インテリアの対象は幅が広く、従ってどんな案件でも対応がせまられる。建築総合演習(後期3年)は、そうした対応力の演習でもあるので履修が望ましい。
- <具体的な到達目標>
- この授業で参照するインテリアデザインは、PPTで見れば了解できるものではない。実物と対面すること。そして頭で判定するだけでなく身体を放り込んで「識る」ことが到達点である。そうした経験の具体的なレポート(2回の提出)を条件とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 1 :授業ガイダンス。見て経験すべき商業インテリアの紹介。ガイドマップの伝達。
2 :レクチャー/商空間デザイン分野の現状解説、特質とデザイナーの分布など。 準備学習:雑誌、年鑑に目を通す(本屋にて立ち読み) 3 :レクチャー/知る@ショップ空間(個店からモールまで) 準備学習:新宿伊勢丹を経験する 4 :レクチャー/知るA食空間 準備学習:商店建築で飲食空間を調べる 5 :レクチャー/知るBサービス・公共空間 準備学習:年鑑で受賞作のサービス・公共物件を調べる 6 :見る@街の実際を体験(銀座界隈・ホテル) 準備学習:SHOP GUIDE GINZA で事前探索 7 :レクチャー/海外の事例探索(ジェフリー・バワなど)。レポート提出@ 8 :やってみる@(例えばビーイチBAR) 準備学習:BARの実例を調べておく 9 :ペチャクチャ・アワー(Gのショートプレゼン) 10:見るA青山を歩く。フィールドワークで様々な店舗を収集する。 準備学習:SHOP GUIDE AOYAMAで事前探索 11:レクチャー/青山の歴史と文化) 12:やってみるA(例えばファッションショップ) 準備学習:ファッションショップに実例を調べておく 13:ペチャクチャ・アワー(Kのショートプレゼン) 14:2015 JCDデザインアワードのデザイン傾向と海外のデザインの最先端。レポート提出A 15:レポートの抜粋発表、総論
- <成績評価方法>
- レポート2回提出。それぞれ100点満点で評価し、合計60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 「日本インテリアデザイン史」鈴木紀慶+今村創平著・オーム社
- <参考書>
- 「年鑑日本の空間デザイン」六耀社、「商店建築」商店建築社、「カーサ・ブルータス」マガジンハウス、「a+u」新建築社
- <オフィスアワー>
- メールにより随時受け付け(iij@iijima-design.com)
- <学生へのメッセージ>
- 今年度で私のこの授業の担当は最後となります。そこで、レクチャーよりも街に出て、リアルな商業インテリアを経験し、それを言葉で引き起こす授業とします。
- <参考ホームページアドレス>
- http:/www.iijima-design.com
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