2015年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科

商業インテリア(Commercial Interior Design)[5B26]

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2単位
飯島 直樹 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
商業インテリアは、1960年代以降、日本のデザイン界のなかで得意な発展を遂げた分野である。世界の中でもトップレヴェルにあり、ショップ空間、食空間、百貨店やモールのような商環境だけでなく、ホテルのようなサービス空間、オフィスや集合住宅、クリニック、学校、保育園、介護施設などの公共空間までがデザインの対象になっている。今年度は、そうした多岐にわたる商業インテリアを@知る(具体的店舗の分析と関連事例の調査)A見る(授業でのPPTによる実例紹介と、青山、銀座、新宿などの探偵)Bやってみる(レイアウトや素材の配分など即日設計で体験する)Cペチャクチャ・アワー(Bを元にショートプレゼン)といった場面を設け、実際の空間を通して授業を実行する。

<受講にあたっての前提条件>
商業インテリアの対象は幅が広く、従ってどんな案件でも対応がせまられる。建築総合演習(後期3年)は、そうした対応力の演習でもあるので履修が望ましい。

<具体的な到達目標>
この授業で参照するインテリアデザインは、PPTで見れば了解できるものではない。実物と対面すること。そして頭で判定するだけでなく身体を放り込んで「識る」ことが到達点である。そうした経験の具体的なレポート(2回の提出)を条件とする。

<授業計画及び準備学習>
1 :授業ガイダンス。見て経験すべき商業インテリアの紹介。ガイドマップの伝達。
2 :レクチャー/商空間デザイン分野の現状解説、特質とデザイナーの分布など。
  準備学習:雑誌、年鑑に目を通す(本屋にて立ち読み)
3 :レクチャー/知る@ショップ空間(個店からモールまで)
  準備学習:新宿伊勢丹を経験する
4 :レクチャー/知るA食空間
  準備学習:商店建築で飲食空間を調べる
5 :レクチャー/知るBサービス・公共空間
  準備学習:年鑑で受賞作のサービス・公共物件を調べる
6 :見る@街の実際を体験(銀座界隈・ホテル)
  準備学習:SHOP GUIDE GINZA で事前探索
7 :レクチャー/海外の事例探索(ジェフリー・バワなど)。レポート提出@
8 :やってみる@(例えばビーイチBAR)
  準備学習:BARの実例を調べておく
9 :ペチャクチャ・アワー(Gのショートプレゼン)
10:見るA青山を歩く。フィールドワークで様々な店舗を収集する。
  準備学習:SHOP GUIDE AOYAMAで事前探索
11:レクチャー/青山の歴史と文化)
12:やってみるA(例えばファッションショップ)
  準備学習:ファッションショップに実例を調べておく
13:ペチャクチャ・アワー(Kのショートプレゼン)
14:2015 JCDデザインアワードのデザイン傾向と海外のデザインの最先端。レポート提出A
15:レポートの抜粋発表、総論

<成績評価方法>
レポート2回提出。それぞれ100点満点で評価し、合計60点以上を合格とする。

<教科書>
「日本インテリアデザイン史」鈴木紀慶+今村創平著・オーム社

<参考書>
「年鑑日本の空間デザイン」六耀社、「商店建築」商店建築社、「カーサ・ブルータス」マガジンハウス、「a+u」新建築社

<オフィスアワー>
メールにより随時受け付け(iij@iijima-design.com)

<学生へのメッセージ>
今年度で私のこの授業の担当は最後となります。そこで、レクチャーよりも街に出て、リアルな商業インテリアを経験し、それを言葉で引き起こす授業とします。

<参考ホームページアドレス>
http:/www.iijima-design.com


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