2015年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科

福祉施設計画(Architectural Planning of Welfare Facilities)[4B17]

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2単位
境野健太郎 准教授  
山崎  敏 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
本講義では、学生の日常の生活では馴染みが薄く内容を理解しにくい福祉施設について、福祉施設のもつ機能と役割を総合的に理解した上で、施設計画の基本的な考え方を修得し、これからの福祉施設計画に必要な提案能力を身につけることを目的とする。

<受講にあたっての前提条件>
なし

<具体的な到達目標>
学習の到達目標は、福祉施設は利用する人の立場や場面によって要求が異なることを踏まえた上で、福祉施設のもつ機能と役割を総合的に理解することである。具体的には、福祉施設における生活や要求の多様化・複雑化に対し、建築空間がつくられるときの生活要求の捉え方を理解し、計画すべき空間の目的や機能を正しく把握することであり、設計上の課題を解決するためにさまざまな知識を総合的に活かす視点の重要性を認識することである。また、それぞれの福祉施設の社会的意義と計画の歴史や時代背景を理解した上で、施設計画の基本的な考え方を理解し、これからの福祉施設計画に必要な提案能力を身につけることである。

<授業計画及び準備学習>
09/17(木)第01回 境野 ガイダンス
09/24(木)第02回 境野 高齢者福祉施設計画:超高齢社会と住空間
 加齢による心身の機能低下(筋力低下・生理機能低下・疾患)と住空間
10/01(木)第03回 境野 高齢者福祉施設計画:バリアフリーとユニバーサルデザイン
 住宅・まちづくりとバリアフリー、ユニバーサルデザイン、住宅内事故と高齢者
10/08(木)第04回 境野 高齢者福祉施設計画:高齢者福祉施設の種類と建築計画
 福祉施設成立の歴史的経緯と関連法規、日本における高齢者福祉施設の種類と建築計画
10/15(木)第05回 山崎敏先生 高齢者福祉施設の事例研究報告(1)
10/22(木)第06回 山崎敏先生 高齢者福祉施設の事例研究報告(2)
10/29(木)第07回 境野 グループワークによる福祉施設の事例調査
 福祉施設の事例を複数収集し、施設計画の提案内容の違いについて分析考察を行う
11/05(木)第08回 境野 障害者福祉施設計画
 障害者福祉施設とノーマライゼーション、特別支援学校の建築計画
11/12(木)第09回 山崎敏先生 障害者福祉施設の事例研究報告
11/26(木)第10回 境野 グループワークによる福祉施設の事例発表及び総合討論
 収集した福祉施設の事例分析についてグループごとに発表を行い、設計計画の基本的な考え方の理解を深める
12/03(木)第11回 境野 児童福祉施設計画
 児童福祉法の理念と児童福祉施設の種類
12/10(木)第12回 山崎敏先生 福祉のまちづくりに関する事例研究報告
12/17(木)第13回 境野 グループワークによるこれからの福祉施設の提案
 高齢者・障害者の置かれた現状や将来予測に基づき、これからの福祉施設計画についてグループごとに提案を行う
12/24(木)第14回 境野 グループワークによるこれからの福祉施設の提案発表
 これからの福祉施設計画についてグループごとの提案について発表・講評を行う
01/14(木)第15回 境野 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法>
評価はレポート、演習(発表)、期末試験により行う。
14回の講義の3分の2以上の出席をもって、期末試験の受験を認める。成績評価は、レポート(20%)、演習発表(30%)、期末試験(50%)を目安に総合的に判断し、60点以上を合格とする。

<教科書>
なし

<参考書>
講義の中で適宜紹介する。

<オフィスアワー>
講義の前後
または、事前にメールにて連絡すること。


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