2015年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科

建築ディテール(Architectural Working Detail)[3B17]

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2単位
西森 陸雄 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
冨永 祥子 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
「神は細部に宿る」とは、モダニズムの巨匠ミース・ファン・デル・ローエの残した有名な言葉である。
人間の営みを包み込み、かつ都市の景観を構成する大きな建築も、そのプロポーションや美しさの原点
は、実はディテールにある。多くの建築家が創意工夫をしてきた建築のディテールを学び、ディテール
の重要性に対する理解を深めることを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
とくになし

<具体的な到達目標>
建築/インテリアを構成するかたちの理由を理解できるようになる。 求められる機能や材料の特質、
そして施工の合理性などを理解した上で、「デザイン」を形にするための手法について、基礎的な知
識を身につける。2つのトレース課題を体験することで、それらのディテールを図面で書く場合のル
ールを理解する。

<授業計画及び準備学習>
最初の数回では建築ディテールの基礎を学ぶ。木造、鉄骨造、RC造などの構造別、又は矩計図、平面
詳細図などの図面の種類などについて解説する。その後は有名建築のディテールを中心にその工夫の中
身について解説する。

1、建築におけるディテールの役割
2、矩計図/平面詳細図の読み方
3、木造のディテール
4、RC造のディテール/トレース課題1出題
5、鉄骨造のディテール
6、屋根のディテール
7、ファサードのディテール1/トレース課題1提出
8、ファサードのディテール2
9、素材に対するディテール
10、床・壁・天井に対するディテール
11、窓のディテール
12、 出入口のディテール/トレース課題2出題
13、 階段のディテール
14、家具・照明のディテール/トレース課題2提出
15、予備

毎回の授業では、授業で使用する図面から主要なものを数枚配布する。
配布資料はキューポートを通じて各自ダウンロードし、印刷して持参すること。
尚、提出された課題は採点後返却する。最終授業かその翌週に返却をするので取りにくる事。

<成績評価方法>
出席点40点、課題点60点。総合評価D以上で合格とする。
出席点は4回以上欠席した場合、1回の欠席について3点減点。
課題は配布された図面を、ダブルトレース(厚いトレーシングペーパー)にインキングでトレースする。
トレースする線の「意味」を理解しながらトレースすること。

<教科書>
特に指定する教科書はなし。

<参考書>
特に指定する参考書はなし。

<オフィスアワー>
水曜日2限

<学生へのメッセージ>
この授業は、デザイン学科以外の学生にも重要な情報を多数紹介します。特に構造や生産、
材料に関連する知識も身に付くので他学科からの受講を歓迎します。


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