2015年度工学院大学 建築学部建築学科

芸術学入門(Guide to Art Studies)[1B08]

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2単位
吉田 司雄 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
 2000年を超える西洋文明の流れを追い、様々な芸術思潮の登場とその時代との関わりを概観する。ケネス・クラークの名著『芸術と文明』を一つの拠り所にしながら、芸術作品を鑑賞するための基本的な知識や作品の生まれた社会的背景などを学び知る。そのうえで、自らの思考と表現を導き出すための批評力を身につけることが目標である。

<受講にあたっての前提条件>
 特になし。

<具体的な到達目標>
 西洋芸術史に関する基本的な知識を習得し、自らの批評眼や知的好奇心を涵養するための土台を作る。

<授業計画及び準備学習>
 1 授業内容のガイダンス
    準備学習:シラバスをよく読んでおく
    できればケネス・クラーク『芸術と文明』を手にとってみる
 2 古代ギリシア・ローマ文明
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば『芸術と文明』の「九死に一生」の章を読んでみる
 3 中世ヨーロッパの教会文化
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば『芸術と文明』の「大いなる雪解け」「ロマンスと現実」の章を読んでみる 
 4 フィレンツェの春
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば『芸術と文明』の「人間−万物の尺度」の章を読んでみる
 5 ルネサンスの三巨人
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば『芸術と文明』の「芸術家、英雄となる」の章を読んでみる
 6 宗教改革の時代へ
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば『芸術と文明』の「抗議と伝達」の章を読んでみる
 7 カトリック復興とバロック芸術
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば『芸術と文明』の「荘厳と恭順」の章を読んでみる
 8 近代市民社会の成立−オランダ絵画の時代
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば『芸術と文明』の「経験の光」の章を読んでみる
 9 18世紀の宮廷文化−バロック、ロココ、古典主義
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば『芸術と文明』の「幸福の追求」の章を読んでみる
10 啓蒙主義から革命へ
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば『芸術と文明』の「理性の微笑」の章を読んでみる
11 ロマン主義と自然崇拝
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば『芸術と文明』の「自然崇拝」の章を読んでみる
12 大衆化社会のなかの芸術家
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば『芸術と文明』の「偽りの希望」の章を読んでみる
13 産業革命と科学主義の文化
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば『芸術と文明』の「英雄的な物質文明」の章を読んでみる
14 リゾートと印象派絵画の誕生
    準備学習:高校の世界史教科書・世界史便覧の該当箇所を復習しておく
    できれば上野の国立西洋美術館などに実際に足を運んでみる
15 学習成果の確認(試験)
    準備学習:授業内容をしっかりと復習しておくこと

 なお、毎回その日の授業内容と関わるクラシック音楽をDVDで鑑賞する予定である。

<成績評価方法>
 授業にきちんと出席することが成績評価の前提。授業中の抜き打ち確認テスト等で平常点を算出すると共に、学期末に授業内容すべてを範囲とする試験を行ない、合計で60点以上の者に単位を認める。平常点と学期末試験の比率は、2:8。ただし、平常点が一定の点数に達していない場合には、試験の答案を採点の対象としない。

<教科書>
 高価なので指定教科書とはしないが、参考書に挙げたクラークの本を図書館等で借り出し、予習復習に目を通してみてほしい。

<参考書>
 ケネス・クラーク『芸術と文明』(法政大学出版局)本体価格6000円

<オフィスアワー>
 新宿校舎2715研究室 月12:20〜12:40
 それ以外は教員に直接たずねること。

<学生へのメッセージ>
 第一回目の授業時に成績評価方法等、具体的に説明するので必ず出席すること。
 なお、授業で取り上げるトピックは変更する場合もありうる。


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