2015年度工学院大学 建築学部まちづくり学科

災害危機管理(Disaster Management)[3A12]

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2単位
三好 勝則 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
我が国は、自然災害を受けやすいという地理的な特性がある。また、近年では事故やテロに起因する人為的な災害なども頻発している。災害から生命・身体・財産を守るためには、災害の特徴を知り、対処方法を個人、企業、団体などが予め考えるための知識を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
大学で学んだ知識や経験が、災害対策にどのように生かせるかを整理しておく。
前期に開講される地震工学、地域の安全を履修しておくことが望ましい。

<具体的な到達目標>
これまで災害に対して講じられてきた危機対応を検証し、建築・機械・電気・情報・化学などの工学や社会科学に関する知見や技術を活用することにより、災害に強い社会システムづくりが実現できることを学び、災害への対処を体得できることを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
 1 現代の防災問題、都市の特性
    準備学習 最近起きた災害について調べて、特徴を理解しておく
 2 我が国における風水害の特徴と対処
    準備学習 風水害の歴史を調べて、特徴を理解しておく
 3 我が国における大規模地震災害の特徴と対処
    準備学習 大規模地震の歴史を調べて、特徴を理解しておく
 4 大規模災害に備えた法整備
    準備学習 災害に関する法制度を調べて、体系を理解しておく
 5 災害対処の課題と基本方針
    準備学習 災害対策基本法を読んで、役割を理解しておく
 6 我が国の行政制度と災害対応
    準備学習 我が国の行政組織と災害に関する所管事務を調べておく
 7 地方自治体の行政制度と災害対応
    準備学習 消防組織と活動について調べ、特徴を理解してておく
 8 災害時における地域の活動
    準備学習 地域の防災組織を調べて、活動内容を理解しておく
 9 災害時における広域的な防災体制整備
    準備学習 広域的な活動事例を調べておく
10 災害の予測と危険回避
    準備学習 警報等の内容と伝達方法について調べておく
11 災害の伝承と災害報道
    準備学習 災害に関する過去の経験がどう活かされているかを調べておく
12 防災に関する計画と防災力の評価
    準備学習 防災に関する計画と責任、防災力評価方法を調べておく
13 災害による経済負担と支援
    準備学習 災害に因る経済的被害の規模と、災害者への支援制度を調べる
14 災害に強い社会
    準備学習 新たな災害を防ぐための復旧及び復興の考え方を調べる
15 学習成果の確認(レポート課題作成)
    準備学習 レポート課題に関する実地調査を行う

<成績評価方法>
レポートを70点満点、中間課題を30点満点で評価し、合計60点以上を合格とする。レポートに関して授業中に順次説明していくので、出席は必要条件となる。自身の問題意識を明らかにする努力が高い評価となる。

<教科書>
教科書はなし。
資料を配付する。また、準備学習に必要な資料の調べ方は、授業の際に説明する。

<参考書>
いのちを守る地震防災学、林春男著(岩波書店2003年)
消防白書(各年版)、総務省消防庁
防災白書(各年版)、内閣府

<オフィスアワー>
必要な場合は授業の後の時間に設けるので、予め連絡すること。

<学生へのメッセージ>
災害に対しては、自らを守ることが他人や社会を守ることに繋がります。
まずは必要な知識を蓄え、それを役立ててください。


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