2015年度工学院大学 建築学部まちづくり学科
都市環境デザイン史(History of Urban Design and Enviromnent)[2A10]
2単位 遠藤 新 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 篠沢 健太 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 地球規模での環境悪化、少子高齢化、経済格差の拡大、成長経済から成熟経済、といった大きな社会変化の中で、都市環境デザインが果たす役割とは何か。古今東西の都市の歴史を振り返り、そこに見られる都市デザインやランドスケープデザインの手法・考え方を明らかにする。そこから様々なヒントをもらい、都市環境デザインの役割を考える。
- <受講にあたっての前提条件>
- 都市デザイン、ランドスケープデザイン、都市空間デザイン論、を履修しておくこと。
- <具体的な到達目標>
- 都市の空間特性やあり方について、歴史的パースペクティブのもとに要点や具体的な特徴を論じることができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1回 <授業オリエンテーション>
・授業の進め方/都市環境デザイン史の概観/他 ・準備学習:キューポートで配信する資料に目を通しておく。以下毎週同じ。 第2回 都市デザインの歴史1:古代都市の形成 ・古代アテネ都市の計画/古代ギリシャ都市の計画 ・古代中国都市の計画 ・古代日本都市の計画(都府国府の計画)/他 第3回 都市デザインの歴史2:中世ヨーロッパ都市の形成 ・中世ヨーロッパ都市の形態的特徴/他 第4回 都市デザインの歴史3:中世日本における町の形成 ・門前町/港町/寺内町/環濠集落/他 ・戦国城下町の形成、近世城下町の形成、その計画的特徴/他 第5回 都市デザインの歴史4:近世ヨーロッパ都市の計画 ・ルネサンス期の都市計画/バロック期の都市計画/他 第6回 都市デザインの歴史5:欧米都市の近代化 ・社会改良主義の都市、産業革命、工業都市の形成 ・近代都市計画の誕生:都市計画法の成立、ゾーニング等 ・コミュニティの計画、近隣住区理論、田園都市理論 第7回 都市デザインの歴史6:日本の都市の近代化と現代への展開 ・江戸都市から明治都市へ、近代都市計画の誕生 ・大正・昭和戦前の都市計画、戦後復興計画 ・現代アーバンデザインの誕生 ・大都市の成長と郊外化(ニュータウンの計画) ・日本の高度成長期/バブル期/1990年代の経済停滞から2000年代の都市再生へ 第8回 ランドスケープデザインの歴史1:古代都市と自然|自然から身を守る ・古代西洋都市の広場と庭園 ・古代中国の都市と広場/古代日本の都市と広場/他 第9回 ランドスケープデザインの歴史2:中世都市の形成|まちの外にあるもの ・中世ヨーロッパの都市と城外/圃場、森林 ・中世日本の都市における辻や広場の空間構成(門前町/港町/寺内町/環濠集落/他) 第10回 ランドスケープデザインの歴史3:近世都市の形成|特権と緑 ・支配層における庭園整備と街への視線 ・近世城下町の辻と広場、庭園/他 第11回 ランドスケープデザインの歴史4:都市の近代化|市民のための公園緑地 ・近代都市計画における緑地の位置づけ、産業革命と公園緑地系統 ・江戸の緑地資源の都市への継承 ・災害・戦災からの復興に公園緑地が果たした役割/他 第12回 ランドスケープデザインの歴史5:大都市の成長と郊外化|緑を制御する ・戦後の復興計画とみどり/高度成長期/オリンピックと街路樹/バブル期 ・コミュニティの計画、近隣住区理論とニュータウンの公園緑地 ・日本のニュータウン計画:多摩NTと自然地形案、港北NTとグリーンマトリックス/他 第13回 ランドスケープデザインの歴史6:都心再生〜持続可能な都市へ|潜在する自然 ・都市再生のみどりのあり方…江戸の資産を開放する ・Green Infrastructureと公園緑地/他 第14回 全体のまとめ 第15回 予備
- <成績評価方法>
- レポート課題100%、60点以上を合格とする。
ただし、授業への欠席回数が著しく多いと認められる学生は履修放棄とみなし成績評価を行わない。
- <教科書>
- 指定教科書なし。授業時間中に適宜紹介する。
授業は配布プリントの内容に沿って進める。 (キューポートにて配信予定)
- <参考書>
- 授業時間中に適宜紹介する。
- <オフィスアワー>
- 原則として、火曜日の6限。その他時間の面談を希望する学生は遠藤・篠沢までメール等で連絡ください。
arata@cc.kogakuin.ac.jp
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