減災学（Disaster Mitigation）[0081]

＜学位授与の方針＞

	1. 基礎知識の習得
◎	2. 専門分野知識の習得
	3. 汎用的問題解決技能
○	4. 道徳的態度と社会性
○	5. 創成能力

＜授業のねらい＞

災害の種類やその成因、対処方法などについて、より実践的な知識を本講義で身につける。

＜受講にあたっての前提条件＞

これまで経験した防災に関する活動や身につけた知識を整理しておく。
前期に開講する地域の安全及び地震工学を履修しておくことが望ましい。

＜具体的な到達目標＞

高層建築物である新宿キャンパスにおける災害・火災の想定と対処方法を学ぶ。また、火災の感知と消火、避難のための設備について、構造と取扱を実際に自ら体験するができ、知識を深める。さらに、地域での消防・防災活動のあり方など災害に強い社会づくりを考える。

＜授業計画及び準備学習＞

１　ガイダンス、授業計画の説明など
　　　準備学習：ポータルシステムで事前に配布する授業計画を理解しておくこと。
２　火災・災害の進展と対処方法
　　　準備学習：配布する資料などから、火災・災害の進展について理解しておくこと。
３　火災・災害の対処に必要な設備の体系
　　　準備学習：配布する資料などから、設備の種類について理解しておくこと。
４　火災・災害の対処に必要な設備の構造、機能
　　　準備学習：配布する資料などから、設備の内容について理解しておくこと。
５　建築物における設備
　　　準備学習：配布する資料などから、建築物に取り付けられている設備について理解しておくこと。
６　建築物における避難
　　　準備学習：配布する資料などから、建築物における災害時の避難について理解しておくこと。
７　建築物における災害対応計画
　　　準備学習：消防法を読み、建築物における災害対応のための計画について理解しておくこと。
８　高層建築物における設備（新宿校舎を例として）
　　　準備学習：事前に配布する資料を読み、高層建築物に必要な設備について理解しておくこと。
９　消防用設備の品質評価
　　　準備学習：消防法を読み、消防用設備の品質確保ついて理解しておくこと。
１０火災の感知・警報に必要な設備・機器の構造と取扱
　　　準備学習：消防法を読み、感知・警報設備の構造を理解しておくこと。
１１消火に必要な設備・機器の構造と取扱
　　　準備学習：消防法を読み、消火設備の構造を理解しておくこと。
１２火災・災害からの避難に必要な設備・機器の構造と取扱
　　　準備学習：消防法を読み、避難設備の構造を理解しておくこと。
１３新たな技術を活用した消防設備の開発と評価方法
　　　準備学習：消防法を読み、性能評価に関する制度を理解しておくこと。
１４地域及び国際的取組
　　　準備学習：事前に配布する資料を読み、自助・共助・公助及び国際貢献について理解しておくこと。
１５学習成果の確認（レポート課題作成）
　　　準備学習：前回までの総復習を行い、レポート課題を作成すること。

＜成績評価方法＞

授業中における質疑や実習内容のまとめなど取り組み状況を50点満点で評価し、レポート課題を50点満点とし、合計60点以上を合格とする。無断で欠席した学生は履修放棄とみなし成績評価は行わない。

＜教科書＞

「図解　よくわかる消防設備」、日本実業出版社
その他は適宜配布

＜参考書＞

「都市防災学　地震対策の理論と実践」、梶秀樹・塚越功、学芸出版社
「いのちを守る地震防災学」林春男著、岩波書店

＜オフィスアワー＞

夏期集中講義中にオフィスアワーを設ける。

＜学生へのメッセージ＞

・本講義は、新宿校舎(ガイダンス、座学、実習)のほか、日本消防検定協会(調布市、設備実習)などで実施する予定である。
・４月に講義案内を掲示、受講希望者は後日説明会に出席すること。
・講習機材・指導員等の関係から受講生は60名程度とする。
・ガイダンス、実習の実施日時などについては、掲示板・ポータルシステムにて確認すること。