| 2015年度工学院大学 第1部情報通信工学科
 
 
現代社会論(On the Contemporary Society)[4504]
 2単位
 勝田 由美 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
<学位授与の方針>| ○ | 1. 基礎知識の習得 |  |  | 2. 専門分野知識の習得 |  | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 |  | ◎ | 4. 道徳的態度と社会性 |  |  | 5. 創成能力 | 
<授業のねらい>社会学とその基本的な概念を学び、現代社会の様々な問題に関する基本的な知識を身につけるとともに、自分の認識や意見を的確に文章や口頭で表現する訓練をします。<受講にあたっての前提条件>4限の授業が理由であっても恒常的に遅刻する可能性がある者には履修を認めません。15分以上の遅刻は欠席扱いとし、欠席が4回以上に及んだ者はその時点で不合格とするので注意すること<具体的な到達目標>現代社会の問題をとらえるツールとして、社会学の基本的な概念や理論を理解する。<授業計画及び準備学習>(準備学習)各回とも、授業後に配布資料を読み直し、次の授業までに不明確な語句や概念の意味を明確にしておくこと。明確にならない点は翌週の授業で必ず担当教員に確認すること。
 
 (授業計画)
 1   社会学とは
 「社会」と「社会学」の成立について考える。
 
 2   産業社会の成立
 「社会」と「社会学」誕生の背景として、19世紀末の
 西欧諸国における、工業化がもたらした社会の変化を考える。
 
 3   大衆社会の到来
 「大衆社会」をキーワードとして、産業社会がもたらした
 平準化の功罪を考える。
 
 4  デュルケムの社会学(1)
 社会学創始者の一人とされるデュルケムの社会理論の特徴を学ぶ。
 
 5  デュルケムの社会学(2)
 デュルケムの『自殺論』と、その考察の現代的意義について学ぶ。
 
 6    マルクスの社会理論
 社会主義理論を大成したマルクスの思想を社会理論の視点で学ぶ。
 
 7  「進歩」の概念
 デュルケム、マルクスにもみられ、19世紀のヨーロッパで共有された
 社会の「進歩」という概念について学ぶ
 
 8  「構造」の分析
 「進歩」の概念への批判を含む、広義の「構造」に注目する思考について学ぶ
 
 9  「実体」から「関係」へ
 事物を分析する際に、人やものそれ自身だけでなく、その相互関係の在り方に
 注目する思考を学ぶ。
 
 10  日本社会の考察(1)(戦前編)
 西洋の社会学や社会理論が戦前の日本にどのように紹介され、日本社会がどのように分析されてきたかを
 学ぶ
 
 11  日本社会の考察(2)(戦後編)
 西洋の社会学や社会理論が戦後の日本にどのように紹介され、日本社会がどのように分析されてきたかを
 学ぶ
 
 12  日本社会の考察(3)(「日本論」編その1)
 戦後の日本で流行した日本社会の特質にかんする議論を検討する。
 
 13  日本社会の考察(4)(「日本論」編その2)
 日本社会の特質や、その議論に対して批判的な視点からの分析について学ぶ。
 
 14  現代社会理論の課題
 現代社会の問題と、その分析にかかわる新しい社会理論を学ぶ。
 
 15  学習成果の確認(学生の発表)
<成績評価方法>毎回の授業で提出するレポート(8割)に、学期末のプレゼンテーション(作成資料の評価を含む)(2割)を総合して評価する。成績評価方法および水準の詳細については第1回目の授業時に説明するので、必ず出席すること。<教科書>玉野和志編『ブリッジブック社会学』信山社、2007年 など
 毎回プリントを配布します。
<参考書>授業中に配布するプリントで適宜指示する。<オフィスアワー> 木曜 昼休み 八王子校舎総合研究棟S−321にて<学生へのメッセージ>配布資料に知らない漢字や語句が出てくることもあるでしょう。社会学の専門用語であれば授業中に解説しますが、一般的な熟語や漢字については。
 必ずその都度自分でフォローするようにしてください。
 
 
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