2015年度工学院大学 第1部情報通信工学科

ロボットヒューマンインターフェース(Robotic and Human Interface)[6D03]

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2単位
辻  陽一 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
ロボット・ヒューマン・インタフェース(RHI)の目的は,ヒトと機械の接続を円滑にすることであり、関連する領域は,情報技術からヒトの生理学や心理学の分野にまで及ぶ.近年では,脳と機械を直接接続するブレイン・マシン・インタフェース(BMI)が盛んに研究されている.そこで本講義では,RHIの概要やヒトの心理学的側面と神経生理学の基礎を講義し、BMIの事例を紹介する.

<受講にあたっての前提条件>
特にありません.

<具体的な到達目標>
(1)RHIの概要を理解する.
(2)人−機械−人のコミュニケーションを理解する.
(3)人の心理的,生理的特性を理解する.
(4)ヒトの脳の仕組み,および機械との接続について理解する.

<授業計画及び準備学習>
第1週 RHIの概要とその関連分野
第2週 メディア変換処理と認識理解の関係
第3週 協調活動支援とHI
第4週 人間の特性:認知特性・感性
第5週 人間の特性:ヒューマンエラー
第6週 情報処理心理学(1)尺度,心理的変数の測定
第7週 情報処理心理学(2)視覚の特性
第8週 情報処理心理学(3)聴覚の特性
第9週 神経生理学(1)神経生理学の基礎
第10週 神経生理学(2)視覚系の生理学
第11週 神経生理学(3)中枢神経系
第12週 ブレイン・マシン・インタフェース(1)
第13週 ブレイン・マシン・インタフェース(2)
第14週 ブレイン・マシン・インタフェース(3)
第15週 レポート課題の提示

毎回,多くの専門用語が出てくるので,毎回配布された資料にもう一度目を通して復習して下さい.解らないところは遠慮無く質問して下さい.また,図書館やインターネットなどで調べることも積極的に行って下さい.

<成績評価方法>
期末近くでBMIに関連したDVDを見て,感想文を書いて貰います.これと学期末レポートで成績を評価します.学期末レポートは,課題に関する情報を的確に収集し理解して纏めているか,自分の考えを展開しているかについて評価します.
2/3以上の出席がなければ不合格です。遅刻は,2回で欠席1回分とします.

<教科書>
毎回,資料を配付します.

<参考書>
・「ヒューマンインタフェース」田村博(編),オーム社
・「情報処理心理学入門1 感覚と知覚」リンゼイ/ノーマン(著)サイエンス社
・「シバ・コレクション 神経 第1部 解剖学および生理学」佐野圭司他(監修)チバガイギー(株)
・「ブレイン・マシン・インタフェース−脳と機械をつなぐ」「脳を活かす」研究会(編),2007年,オーム社
・「ブレイン・マシン・インタフェース最前線−脳と機械を結ぶ革新技術」櫻井芳雄(他著),2007年,工業調査会

<オフィスアワー>
授業の後などで質問してください。12階の講師控え室でも歓迎です.

<学生へのメッセージ>
授業中の積極的な発言を期待します。


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