2015年度工学院大学 第1部情報通信工学科

情報通信システム(Information and Communications System)[1C11]

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2単位
水野  修 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
情報通信システムへの理解を深め,交換・伝送・アクセス等にかかわる情報通信システムのさまざまな方式を知ることを目標とする.

<受講にあたっての前提条件>
情報通信工学科3年に進級できる学力を有していること.

<具体的な到達目標>
情報通信システムのうち,交換,伝送,アクセス,放送,電力にかかわる基本的な方式を理解し,これらの分野において電気通信主任技術者や工事担務者などの国家試験専門科目レベルの知識を習得することを目標とする.

<授業計画及び準備学習>
1. オリエンテーション,情報通信システムの概要
 本講義の説明を行う.情報通信システムの役割について理解する.
 準備:特になし

2. 回線交換システム
 電話システムの基本となる回線交換のメカニズムを理解しすること.
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:レポートを課すので,期日までに仕上げ提出する(解答については締め切り後の講義で行う).

3. パケット交換システム
 パケット交換のメカニズムを理解し,回線交換との違いを明らかにできるようにする.
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:講義内容を整理し,理解不足の点を調査する.

4. 共通線信号方式とISDN,インテリジェントネットワーク
 ネットワークの制御信号を伝送する共通線信号方式を理解し,ISDNやインテリジェントネットワークに応用する効用を知る.
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:講義内容を整理し,理解不足の点を調査する.

5. 移動体交換システム
 移動体通信のための交換方式を理解し,ローミングやハンドオーバなど移動体サービス独自の機能を説明できるよう.
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:講義内容を整理し,理解不足の点を調査する.

6. 次世代ネットワーク(NGN/IMS)
 次世代ネットワークの方式を理解し,セキュリティやサービスに対する効用を知る.
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:レポートを課すので,期日までに仕上げ提出する(講評や追加課題については個別に回答する).

7. 光通信システム1:光ファイバ
 メタリックケーブルと比べた光ファイバの効用を理解し,光ファイバによる伝送の原理を説明できるようにする.
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:講義内容を整理し,理解不足の点を調査する.

8. 光通信システム2:光通信用デバイス
 光通信システムを構成する発光・受光デバイスの原理を理解し,システムとしてどのような要件を満たすべきか知る.
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:講義内容を整理し,理解不足の点を調査する.

9. 光通信システム3:光中継伝送・アクセスシステム
 光ファイバによる中継伝送やFTTHやPONなど光アクセスシステムの方式を理解し,簡単なシステム設計ができるようにする
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:講義内容を整理し,理解不足の点を調査する.

10.デジタル伝送中継システム,衛星伝送システム
 有線や衛星を使ったデジタル伝送方式を理解する.
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:講義内容を整理し,理解不足の点を調査する.

11. マルチメディアシステム
 静止画や動画を伝送するシステムについて,符号化や伝送方式を中心に理解する.
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:講義内容を整理し,理解不足の点を調査する.

12. 放送システム
 デジタルテレビ放送システムを理解し,多様なサービスの実現方法を知る.
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:講義内容を整理し,理解不足の点を調査する.

13. 通信土木,電力システム
 情報通信システムを支える土木技術,電力技術について理解する.
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:講義内容を整理し,理解不足の点を調査する.

14. 最近の話題から
 最近話題になっている情報通信システムのトピックについて理解する.
 準備:講義資料をダウンロードし,目をとおしておく.
 復習:講義内容を整理し,理解不足の点を調査する.

15. 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法>
試験(70点満点)+レポートおよび授業中の演習(計30点)の合計で,100点中60点以上を合格とする.
なお,課したレポートはすべて受理されていること(再提出を指示することがある).
また,授業中に行う演習に積極的に参加した場合には加点評価する.

ただし,正当な理由なく5回以上欠席すると,成績評価しないことがある.

<教科書>
なし.授業で使うPPT資料をキューポートにアップロードしておくので必ず事前に入手しておくこと.

<参考書>
・情報通信技術研究会 「新情報通信概論(第2版)」 電気通信協会(オーム社)978-4-88549-052-1
→ 資格試験の参考書として著名な参考書である.

・末松安晴,伊賀健一,「光ファイバ通信入門(改訂4版)」オーム社 ISBN4-274-20198-8
→ 光通信の標準的な参考書である.

<オフィスアワー>
火曜日 10時〜15時  A-2217室

メールでの問い合わせは omizuno_at_ieee.org (_at_を@に置き換えること)

<学生へのメッセージ>
具体的なシステムを通じて,情報通信システムの構築の考え方を身につけてください.
また,実際の情報通信システムを見学する機会があれば,ぜひ参加してみてください.

<備 考>
●関連授業
 インターネット関連の技術は”インターネット論”を履修して下さい.
 通信網方式については”情報通信ネットワーク”を履修して下さい.
 ユビキタス関連については”ユビキタス概論”で扱います.
 ワイヤレスシステムについては”移動通信工学”を履修してください.


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