2015年度工学院大学 第1部情報通信工学科

電気磁気学演習II(Exercises in Electromagnetism II)[3379]

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1単位
本田  徹 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
電磁気学は情報通信工学の要となる科目である。電磁気学演習IIでは、電磁気学IIの授業と連動して、主要な電磁気現象の内容と基礎となる法則についてイメージの把握と数式による表現ができるようになることが目標である。特に解答作成方法にこだわります。

<受講にあたっての前提条件>
電気磁気学IIと平行して進めます。

<具体的な到達目標>
電気力および磁力について理解し、ベクトルを用いた計算ができる。また、電界強度、電位、磁界強度および磁束の概念につ いて理解し、計算することができる。

<授業計画及び準備学習>
1.電流により生じる誘磁界,ベクトル積,アンペアの右ネジの法則
 2.ビオ・サバールの法則,円形ル−プ状電流,直線状電流による誘磁界
 3.アンペアの周回積分の法則、拡張したアンペアの周回積分の法則、周回積分則,電流により作
   られる誘磁界
 4.電流に働く力,フレミングの左手の法則,ローレンツ力
 5.アンペアの法則(微分形),ベクトルの回転とスト−クスの定理
 6.ファラデーの電磁誘導の法則,現象,発見,積分式、微分方程式、運動導体の起電力
 7.中間試験
 8.磁界に関するガウスの法則,スカラー・ポテンシャルとベクトル・ポテンシャル
 9.磁性体,磁化ベクトル,強磁性体とその応用
10.磁気回路,磁気回路のオームの法則,円環コイルの磁界
11.電磁誘導とインダクタンス,自己誘導,相互誘導,磁気エネルギー
12.静電界と静磁界の屈折,静電界,磁性体の境界における条件
13.電磁界の基礎方程式,波動方程式
14.平面波の伝搬,自由空間における伝搬定数
15.電気磁気学演習のまとめ
を予定しているが、理解状況に応じて時間の配分を変更することもある。

<成績評価方法>
毎回行う演習解答(50%)と中間テスト・期末テストの平均点(50%)にて評価する。80%以上の出席を単位修得には必要とする。

<教科書>
「電磁気学サブノート」長嶋・伊藤(サイエンス社)

<参考書>
「電磁気学」末松安晴(共立出版)

<オフィスアワー>
土15:00-16:00, 八王子校舎5−806

<学生へのメッセージ>
演習の授業では、解答の作成方法にこだわります。実際に数式を用いて自分の理解したことを表現できるように心がけてください。
電気磁気学IIと同様に毎週の授業で行ったことはその週のうちに理解するように努力してください。


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