2015年度工学院大学 第1部情報通信工学科
通信工学基礎(Fundamentals of Communication Systems)[3378]
2単位 杉山 隆利 教授
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- この講義を通じて、現在のネットワークの原理、構成、及び設計、制御の基礎となる要素技術に関する知識を得ることができます。本講義では、インターネットなどの情報ネットワークを主に対象としています。以下に具体的なこの講義の達成目標を示します。
(1) インターネット技術の概略を理解すること (2) ネットワーク技術が高度情報化社会の基盤技術であることを各要素技術と共に理解すること (3) ネットワーク技術の原理だけでなく実用的な運用技術についても理解すること これらの達成目標を満たせば、現在のネットワークの仕組みと在り方について深く認識することができます。
- <受講にあたっての前提条件>
- ビットやバイトという単位で2進数や16進数を扱いますので、2進数や16進数の計算には慣れておいてください。
- <具体的な到達目標>
- ネットワークのレイヤモデルを理解すること。情報通信ネットワークの中で、ローカルエリアネットワークにおいて利用されているイーサネット、スイッチ、ルータに関する基礎的な知識を身に付けること。IPアドレスに関する知識を身に付けること。TCP/IPのアプリケーション層とトランスポート層の役割と機能を理解すること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. ネットワーキングの概要(ネットワークの役割、複雑ネットワーク)
2.ネットワーキングへの接続(インターネットへの接続、ネットワークの数学) 3.ネットワーキングのアーキテクチャ(ネットワークの歴史、LANとWANデバイス) 4.ネットワーキングモデル(ネットワーキングモデル) 5. イーサネットLANとWANのケーブリング(イーサネットテクノロジ) 6. イーサネットスイッチング(スイッチングとコリジョンドメイン、ブロードキャストドメイン) 7. インターネット・プロトコル(TCP/IPの概要、プロトコルスイート) 8.IPアドレッシングの手法(1)(クラスフルアドレス、クラスレスアドレス、IPv4とIPv6アドレス) 9.IPアドレッシングの手法(2)(サブネット化のメカニズム、VLSM、CIDR) 10.IPアドレスの設計と割り当て方法 11. インターネットにおけるルーティングの基礎(1)(ルーテッドプロトコル) 12.インターネットにおけるルーティングの基礎(2)(ルーティングプロトコル) 13. TCP/IPのアプリケーション層とトランスポート層(1)(トランスポート層の機能と役割) 14. TCP/IPのアプリケーション層とトランスポート層(2)(アプリケーション層とそのサービス) 15. 学習成果の確認(試験) 講義時間中に理解を深めるための小テスト(ミニ演習)を実施する場合や課題を別途与える場合があります。 講義終了後には、講義で得た知識を基に、各自で与えられた復習問題を解いたり、不明箇所について理解を深めて、ネットワークに関する知識を整理して下さい。
- <成績評価方法>
- 原則として定期試験で評価し、60点以上の者に単位を認めます。
- <教科書>
- 指定教科書はありません。
- <参考書>
- 指定参考書はありません。既に、ネットワークに関する和書専門書が数多く出版されていますので、自分に合った適当なものを選んでください。
- <オフィスアワー>
- 講義実施の前後の時間帯に講師室で実施しますが、電子メールによる連絡でも結構です。
- <学生へのメッセージ>
- 情報通信ネットワークの初歩的なことについて、理解を深めましょう。
- <備 考>
- この講義を受講する前に必要となる事項は、2進数の演算に関する知識です。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|