2015年度工学院大学 第1部情報通信工学科

回路理論演習II(Practice on Circuit Theory II)[2468]

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1単位
山口 智広 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
交流回路を複素数を用いて取り扱うことを学び、それを2端子対回路、分布定数回路にも適用し、体系立てた電気回路理論を学ぶ。具体的には下記事柄の習得を目指す。
(1)複素数の取り扱いを理解する。
(2)R,L,Cで構成される回路の複素数を用いた解析法を身につける。
(3)2端子対回路、分布定数回路の基礎を知る。

<受講にあたっての前提条件>
電磁現象を取り扱う既習科目として、物理学II、電磁気学I、回路理論I(すべて必修科目)がある。
電磁現象を取り扱う並行履修科目として、電磁気学II(必修科目)がある。
また、回路理論IIの講義(理論)を受講することにより、本講義の理解を深めることができる。

<具体的な到達目標>
本講義の履修を通して下記事項ができるようになることをめざす。
(1)複素数の取り扱う理由を理解し使いこなすことができる。
(2)複素数を用いて、R,L,Cで構成される回路の解析をすることができる。
(3)2端子対回路、分布定数回路に関する基礎問題を解くことができる。

<授業計画及び準備学習>
第一週 ガイダンス、回路理論Iの復習
     本講義の位置づけ、本講義のねらいや到達目標を理解する
第二週 正弦波交流電圧、電流の瞬時値表示から複素数表示への変換
     複素数をなぜ用いるかを理解する
      <テキスト9章(p.102〜112、144〜147)>
第三週 複素インピーダンス
     複素インピーダンスとは何かを理解する
      <テキスト9章(p.113〜121、144〜147)>
第四週 RL直列回路・RC直列回路
     R,L,Cで構成される回路を解析する(その1)
      <テキスト9章(p.121〜130、144〜147)>
第五週 RL並列回路・RC並列回路
     R,L,Cで構成される回路を解析する(その2)
      <テキスト9章(p.130〜138、144〜147)>
第六週 RLC回路
     R,L,Cで構成される回路を解析する(その3)
      <テキスト9章(p.138〜141、144〜147)>
第七週 ベクトル軌跡
     ベクトル軌跡を描くことで何が分かるか理解する
      <テキスト10章(p.148〜153)>
第八週 共振回路
     共振現象とは何か、また、どのように応用できるか理解する
      <テキスト11章(p.154〜172)>
第九週 回路網解析−1(キルヒホッフの法則)
     複雑な回路を解析する(その1)
      <テキスト9章(p.141〜147)>
第十週 回路網解析−2(ブリッジ回路を中心として)
     複雑な回路を解析する(その2)
      <テキスト14章(p.196〜201)>
第十一週 相互インダクタンス
     相互インダクタンスとは何か、また、どのように応用できるか理解する
      <テキスト13章(p.187〜195)>
第十二週 電力
     直流と交流の電力の違いを理解する
      <テキスト12章(p.173〜186)>
第十三週 2端子対回路
     2端子対回路とは何かを知る
      <配布資料を準備する>
第十四週 分布定数回路
     分布定数回路とは何かを知る
      <配布資料を準備する>
第十五週 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法>
原則として、定期試験を70点、授業中に与える課題等を30点、合計100点満点とし、60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
「テキストブック電気回路」本田徳正(日本理工出版会)

<参考書>
「電気回路教本」秋月影雄、橋本洋志(オーム社出版局)
電気学会大学講座「電気回路論 3版改訂」平山 博、大附辰夫(電気学会)

<オフィスアワー>
火曜日 15:00〜17:00(八王子校舎)
そのほかの時間を希望する学生は、あらかじめメールでコンタクトをとるように。
メールアドレス:ct13354@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
この科目で学ぶ事柄は専門科目の基礎となるので、十分に内容を消化するよう努力すること。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ct13354/index.html


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